基本的には3万円台を固める動き  

今週は火曜日が天皇誕生日の祝日で4営業日の取引だ。週初は動きにくい一方、週末は月末にも重なりポジション調整が出やすいだろう。日経平均3万円の大台超えで売り買い交錯となっているが、先週金曜日は日経平均が取引時間中に3万円を割っても引けでは3万円の大台をキープしたように、買い遅れた向きの押し目買い意欲の強さが感じられる。米国の長期金利の上昇は要警戒だが、基本的には3万円台を固める動きで、3万円を割ることがあっても一時的だろう。3月相場入りも近いことから、配当取りなどで堅調な展開となる前の日柄調整期間と考える。

FEDは、米経済を強力に支援

パウエルFRB議長が23日に上院銀行委員会で、翌24日には下院金融委員会で半年に1度の議会証言を行う。それに先立ち、半期に一度議会に提出する金融政策報告で、FEDは新型コロナウイルスのパンデミックと闘う米経済を強力に支援し続けると表明した。パウエル議長の証言でテーパリングへの言及を懸念する向きも一部にあるようだが、これまでの状況からそれは考えられない。

今週の注目点と予想レンジ

24日のエヌビディアの決算や金曜日の鉱工業生産の発表が買い材料になる可能性があるので要チェック。もうひとつの支援材料は緊急事態宣言の解除。期限は3月7日だが、足元の感染者数の減少に鑑みれば解除時期が早まる公算が高いと思われる。

今週の予想レンジは2万9500円~3万500円とする。