世界最大の暗号資産ファンドGrayScale、BTCの運用額3兆ドルを突破
BTC/JPYは、実に堅調な値動きで2月11日に500万円を突破後、大きな押し目なくじわじわと上昇しています。BTC/JPYは本稿を執筆中も史上最高値付近でウロウロと不気味なほどの堅調さで推移しています。
ビットコイン(ドル建て)では大きな節目、50,000ドル(日本円換算で525万円)を控えており、ここを捉えた場合、短期勢のストップロスを誘発して、またさらに上値を伸ばすのではないかと考えられます。
2月8日のテスラ(TSLA)社のBTC(ビットコイン)15億ドル購入報道により、ビットコインの価格は400万円から一気に500万円まで急上昇しました。
この報道は、世界的に大きな反響があったように思います。米の大手企業におけるビットコイン購入は、最大保有額を有しているマイクロストラテジー(MSTR)をはじめ、マスミューチュアル、スクエア(SQ)、そしてテスラは4社目になります。この4社でBTCの保有は約5,000億円を超えています。
そして、図表1の通り世界最大の暗号資産ファンドであるGrayScaleは、ついにBTCだけの運用額で3兆ドルを突破しました。
つまり、米系企業のみでBTCの保有額は約3.5兆円以上になります。BTCの時価総額の3.6%を、既にこの5社で保有されている計算になります。
また先日モルガン・スタンレーのBTC関連のトレード参入についての検討が報じられました。モルガン・スタンレーは、既にマイクロストラテジーの10%の株式を保有しています。
つまり、間接的には、既にBTC購入を実現しているのです。マイクロストラテジーの株価も2020年は10倍になりました。BTCの恩恵を受けていると考えられます。今後、BTCを保有する企業の株価が上昇する可能性もあるのではないでしょうか。
しばらく、BTCは長期トレード中心がベストか?
BTC/JPY、大きな深い調整がある可能性も
さて、それではBTC/JPY分析をしていきましょう。
2月14日、15日とBTC/JPYは史上最高値レベルで推移をしており、5万ドルである525万円まで残りわずかとなりました。
近々、史上最高値を更新すると考えていますが、私の過去の経験則からアルトコインバブルが起こると、市場は大きく乱高下がはじまります。
現に海外取引所のアルトコインの中でも時価総額の小さなコインは1日に20-50%の乱高下がはじまっています。そのため、BTC/JPYについても大きな深い調整がある可能性にも注意していく必要があると考えています。
しかしながら、ファンダメンタルズはポジティブ材料しかありません。深い押し目が一発入ったとしても、すぐに戻りやすい相場環境というイメージです。悪材料が出ない限りはまた高値を追う展開ではないでしょうか。
BTC/JPYの押し目買いの目途の考え方
押し目買いの目処をBTC/JPYの4時間足で分析していきましょう。
浅い押し目前提で平行チャネルを引きました。ポイントとしては、下限ラインの470万円前後ではないでしょうか。まずは、このポイントから打診買いが検討の選択肢だと思います。
注意点として、MACDがダイバージェンスをしているので、平行チャネルレンジの下限を割り込めばもう一段安となると考えております。その場合は450万円、440万円と過去にサポートラインが引きやすいプライスが目安となるのではないでしょうか。
440万円まで下落する場合、直近高値からすでに15%ほどの下落になりますから、頃合い的にはちょうど良いかもしれません。この場合、アルトコインは25~40%ぐらいの押し目を作っているでしょうから、このタイミングをみて、ETH(イーサリアム)やXRP(リップル)も拾っていくと良いかもしれません。
BTC/JPYは、2月1日以降、ずっと上昇しておりましたので、高値追いはせず、じっくりと押し目を待ちたいと考えます。
ETH(イーサリアム)の押し目買いの目途の考え方とは
ETH/JPY、日足レベルでの押し目買いの目処
ETH/JPYについて解説します。日足は、20万円目前です。こちらも史上最高値を少しずつ更新しはじめて、しばらく時間が経過します。MACDダイバージェンス発生後、それらを否定して上昇をし続けたのでMACDを完全に無視した推移でした。それほど市場が強かったということでしょう。
ただし、ETH/JPYは、ダイバージェンスを否定するほどの上昇ですから、ちょっとした調整が入れば、BTC/JPYよりも下落が深いものとなりそうです。日足レベルでの押し目買いの目処は15万円のサポートラインで個人的には考えています。少し距離が遠いので4時間足にて、浅い押し目買いポイントも探ってみたいと思います。
ETH/JPY 4時間足での考え方
上図は、ETH/JPYの4時間足です。上限に引いたラインをそのまま下限に引いてみました。おおよその目安は17万円台前半でイメージしています。
4時間足ですので、日に日にこの下限ラインは切り上がりますので、週後半で言えば、17万5000円以上になると思います。
日足の本命の買い指値注文は15万円手前から。4時間足でのファーストエントリーとしては、17万5000円未満からのエントリーを検討し、複数回に分けて慎重に行動していくと結果的に良いトレーディングになるのではないでしょうか。
今後の暗号資産市場について
日経平均は、本日(2月15日)終値で3万円の大台を回復し、NY原油先物も60ドルまで回復しました。新型コロナウイルス拡大に対する経済対策として、世界的に金融緩和が行われたことよる資金流入や米企業から暗号資産市場への資金流入が今後も断続的に続くように考えます。
今週は、私個人の考え方としては、BTC中心のロングトレードを基本として、大きなレバレッジトレードで勝負ではなく、低めのレバレッジトレードでのスイングトレードが選択肢の1つだと考えています。