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今週(1月29日~2月4日)の相場動向

相場回顧 BTC:ゲームストップ株の騒動により荒い値動き、収束後にはETHとともに上昇

BTCは、ゲームストップ株の急騰を受けて暗号資産市場においてもSNS動向が話題となり、ドージコイン(DOGE)など一部アルトコインの暴騰が起こるなか買いが強まった。テスラCEOのイーロン・マスク氏のTwitter動向を受けてか、一時BTC=408万円(39,000ドル)付近まで急騰し、CoinbaseやBinanceなど大手取引所でシステム障害が発生する事態となった。しかし、CME先物期日なども重なる状況でたちまちBTC=345万円(33,000ドル)付近まで急落し、大きく乱高下する展開となった。その後もテレグラムグループによるXRP価格操作が起こるなどSNSを巡る市場の混乱によりもみ合いとなった。しかし、その落ち着きとともに次第に買い優勢になると、ナスダック上場企業のMicroStrategy【MSTR】による追加購入なども影響してBTC=366万円(35,000ドル)を突破した。また、同様に株式市場も回復するなか、ETHがDeFi銘柄の上昇とともに再び史上最高値を更新し、BTCは連れ高してBTC=397万円(38,000ドル)まで上昇した。決済大手VISAやPaypalの暗号資産関連事業に関する報道なども相場を押し上げた。

 

来週(2月5日~2月11日)の相場予想

ETHの強い値動きが継続すれば再びBTC=40,000ドルを突破する展開も

今週は、SNSグループを発端としたゲームストップ株の波乱が暗号資産市場にも影響し、値動きの荒い展開となった。これによる相場への影響は一時的と思われるが、最近の新型コロナ感染再拡大を受けてclubhouseなどSNSが再び盛り上がっていることから、今後も特に時価総額の小さい銘柄で起こる可能性はあるだろう。

一方で、暗号資産市場では機関投資家がビットコインを直接購入する動きだけでなく、ビットコイン関連上場株を買うことで間接投資する動きも増えている。また、VISAやPaypalといった大手企業の暗号資産関連サービスに関する報道も見られ、総じてポジティブな材料が続いている。

このようななか来週は、米大手先物取引所であるCMEがETH先物取引の提供を開始し、このままイーサリアムの強い値動きが継続すれば再びBTC=418万円(40,000ドル)を突破する展開も期待できる。ただし、付近では相応に売りが強まることも予想されるため、急落への警戒は必要である。

下げ要素としては引き続き米国株の動向を注視したい。先週の大幅下落から難なく回復しているものの、米追加経済対策など不透明感は残っており、金利上昇とドル高進行のなか再び大きく売られることがあれば暗号資産市場も同様に下落することが考えられる。直近下値としてはBTC=334万円(32,000ドル)を意識する。

※昨年からのイーサリアムの上昇背景については「イーサリアムの高騰とコロナ禍で勢いづくDeFi」を参考