反発が続くトルコリラ

トルコリラ/円は、昨年11月から反発が続いている(図表1参照)。これを受けて、90日MA(移動平均線)からのかい離率は、プラス8%程度まで拡大してきた(図表2参照)。かい離率がプラス10%前後まで拡大すると、経験的には短期的な「上がり過ぎ」懸念が強くなる。

【図表1】トルコリラ/円と90日MA(2020年1月~)
出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成
【図表2】トルコリラ/円の90日MAからのかい離率 (2000年~)
出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成

ただ、そもそも2014年からすでに6年以上もトルコリラ下落トレンドが続く中で、90日MAからのかい離率がプラス10%前後まで拡大したことは、2018年8月の大暴落の反動局面の一度しかなかった。

同かい離率がプラス方向にさらに拡大し、上がり過ぎが一段と広がるようなら、それは6年以上続いてきたトルコリラ下落トレンドにおいてほとんどなかった現象なので、いよいよ下落トレンドから上昇トレンドに転換した値動きということになるかもしれない。

ちなみに、トルコリラ/円の52週MAは足元で15円程度(図表3参照)。6年以上続いてきたトルコリラ下落トレンドにおいて、52週MAを上回ったことは基本的になかった。その意味では、まだ下落トレンドが続いているなら、反発もまさにここまでということだろうし、逆に15円を大きく上回るようなら、下落トレンドではなかった現象だけに、すでにトルコリラは底を打って、上昇トレンドへ転換した可能性も注目されることになるのではないか。

【図表3】トルコリラ/円と52週MA(2010年~)
出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成