アメリカではSNS上で個人投資家が情報交換し、個人投資家間であまり評判の良くない特定のヘッジファンドがショート(空売り)していた銘柄をみんなで買い上げて、そのヘッジファンドを潰しに行く、という映画のようなことが起きました。そして実際、そのヘッジファンドは潰れかけて、他のファンドに救済されることになりました。

個人投資家が機関投資家と闘う。しかもそれを可能にするのはSNS。今回の事件は、まだ終わりきっていないのですが、きっと資本市場の歴史に残ることでしょう。数年前とは隔世の感があります。端的に云うと、それだけオンライン上の個人投資家の力が強くなった訳です。今回の事件が必ずしもいい内容(だけ)だとは私は思いませんが、マーケットの構造が明らかに変わっていると云うことは明らかです。

インターネットと個人の力のいいところを最大限にデザインして発揮出来るような環境作りに、私たちは努めていきたいと思います。