社外取締役に関する議論が活発です。今日も日経新聞の7面にー「上場子会社、社外取増員を」 金融庁・東証 統治指針改定へ議論ーとの記事が書かれていました。因みにその記事の上に、当社に関する大きな記事も書かれております。

記事曰く、コーポレートガバナンス・コード改定に向けた有識者会議で、上場子会社(上場会社の子会社でありながら上場している会社のこと)の少数株主の利益を守るために、上場子会社は、取締役会の過半を独立社外取締役が占めるべきだとの意見が相次いだとのこと。確かにそれは悪いアイデアではありません。しかしそれをもっと効果的にするには、或いはそのアイデアを本当に機能させるには、或いはそもそも上場子会社に限らず全ての上場会社について云えるのは、社外取締役は会社が選ぶのではなくて、株主が選ぶ、もしくは社外取締役が次の社外取締役を選ぶべきではないか(もちろん最終的な承認は株主総会です)と云うことです。

社外取締役は株主のために存在しているので、このやり方は至極当然のことです。上場子会社問題は、我が国の資本市場に於ける最大の問題点のひとつです。議論の方向は間違ってないと思いますが、仏作って魂入れずとならないように、しかし我が国資本市場に絡むルール作りではそう云うことが残念ながら多いのですが、私としても最大の関心を持って、注意を払い、必要に応じて意見を述べていきたいと思います。