マーケットは上がって行く。アメリカは新型コロナの大変な状況も、政権交代に絡む様々な異常事態もお構いなく、史上最高値を更新しています。日本も緊急事態宣言が出るなどの状況にも拘わらず、日経平均は30年ぶりの高値を付けています。背景にあるのは、中央銀行が無尽蔵にお金を刷り、政府が莫大な財政支出をする中で、ケタ違いの大量のお金がマーケットに溢れ、お金の価値が減り、株価という「株式に付いた値札」が大きくなっているということだと思うのですが、それだけでなく、昨日も書いたように、ちゃんとした上場企業のガバナンスの方が国のガバナンスよりもしっかりとしていて、資産の置き場所として債券(国への貸付)や現金(刷られまくって価値の下落していくもの)よりも、企業の部分持分=株式の方が良い、という考え方が、拡がりつつあるのかも知れません。

こんな話は、なんかSF映画の中のようですが、今眼前に拡がっているのは、SFに描かれた未来が現実化してきているようにも見えます。ウォーレン・バフェットの育ての親として知られるアメリカの著名な経済学者であり投資家でもあるベンジャミン・グレアムは、“In a roaring bull market, knowledge is superfluous and experience is a handicap.”と云いました。「大騒ぎの強気相場では、知識は不要であり、経験はハンディキャップとなる。」

今のマーケットは、グレアムの説いた「大騒ぎの」マーケットのひとつと云えるでしょう。考え過ぎないことも時に大切ですね。