新年あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。

2021年の取引が始まりましたが、冴えない値動きとなっています。それでは早速、日経平均株価の日足チャートを解説していきます。

【図表】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成
※赤い丸=埋まっていない窓

新年相場入り後の値動きについて

2020年12月29日に窓をあけて始まり大幅高となったあと、年末の大納会に反落してから新年相場入りして続落となり、結局3営業日連続の下落となっているのが分かります。

また、3日続落となったことで、ついに上向きの5日移動平均線を下回る結果となっています。

前回コラムでは「上向きに変化した5日移動平均線や25日移動平均線上を維持できるかが注目ポイントになると思われます」としましたが、5日移動平均線を下回って終えています。

今後、5日移動平均線上を回復できないようですと、12月29日にあけた窓を埋める水準となる25日移動平均線辺りまで下落することが視野に入るのではないかと考えられます。

またそうなりますと、上向きの5日移動平均線が下向きに変化して上値の抵抗になることも考えられ、トレンド転換への警戒も必要になってくるのではないかと思われます。

今後予想される展開について

一方で、直ぐに5日移動平均線上を回復するようですと、窓を埋めることなく上昇トレンドが継続することになると考えられ、1月中にも日経平均株価が28,000円台に乗ることも考えられそうです。

ただし、ただ5日移動平均線を上回るだけでなく、5日移動平均線が上向きのあいだに上回ることができるかがポイントとなります。また、一旦下向きに変化しても、25日移動平均線上を維持しながら5日移動平均線を上回り、その5日移動平均線が上向きに変化する必要があります。

なぜなら、下向きの5日移動平均線を上回っても、5日移動平均線が下向きのままのあいだは押し返される可能性が残っていると考えられるからです。

こうした状況から、5日移動平均線が下向きに変化したときは、高値掴みにならないよう注意すると同時に、売り時を逃さないようにする必要があります。

年初からトレンドが崩れるのか、あるいは単なる短期的な調整で終わるのか、判断が難しい局面がやってきましたが、無理をせず慎重にトレンドを判断するようにしたいところです。