【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 30,391.60  △167.71 (1/5)
NASDAQ: 12,818.96  △120.51 (1/5)

1.概況

米国市場は経済指標の改善や原油価格の上昇を受けて反発しました。19ドル安でスタートしたダウ平均は82ドル安まで売られるなど朝方は下落する場面も目立ちましたが、昼前ごろから買いが優勢になると上げ幅を広げ取引終盤には一時281ドル高まで上昇しました。その後引けにかけて上げ幅を縮めたダウ平均ですが結局167ドル高の30,391ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も120ポイント高の12,818ポイントとなっています。

2.経済指標等

2020年12月の米ISM製造業景況感指数は60.7と前月から上昇し市場予想も上回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち不動産を除く10業種が上げました。そのなかでもエネルギーが4%を超える上昇となったほか、素材も2%以上上げています。また、資本財・サービスも1%高となっています。

4.個別銘柄動向

投資判断の引き下げを嫌気して前日に大幅安となったボーイング(BA)が買い戻され4%以上上昇しダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなったほか、ダウ(DOW)も3%を超える上昇となりダウ平均構成銘柄でボーイングに次ぐ上昇率となりました。また、ダウ平均構成銘柄では原油価格の上昇を受けてシェブロン(CVX)も3%近く上げたうえ、金利上昇を好感してゴールドマン・サックス(GS)も2%を上回る上昇となっています。

ダウ平均構成銘柄以外では、投資判断と目標株価の引き上げを受けて半導体メモリーのマイクロン・テクノロジー(MU)が4%を超える上昇となっています。動画配信機器のロク(ROKU)も目標株価の引き上げを受けて5%以上上げました。

5.為替・金利等

長期金利は0.05%高い0.96%となりました。ドル円は円高に振れ102円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場が上昇する一方で円高が進んでいることから小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均はドル円などの動向をにらみながらの展開となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)