今週3営業日でいよいよ今年も終わりである。大納会を含むラスト3日間の日経平均は上昇する確率が高い。90年からの30年間では19回上昇した。率にすれば63%。クリスマス休暇明けの海外投資家も市場に戻ってきて、「掉尾の一振」」となるのではないか。2万7000円の大台ワンタッチもあるかもしれない。
これまで相場が横ばい推移だったのは、11月の記録的な上昇の過熱を冷ます日柄調整の必要があったことと、節税目的の損出し売りや、休暇入り前の持ち高解消の売りがあったからだろう。それもこの時期になれば峠を越えているはずで、需給も改善しよう。12月第3週(14日~18日)の投資主体別売買動向によれば、海外投資家は7週連続の買い越しだ。
記録的なIPOラッシュだった今月も月曜火曜で1社ずつを残すのみ。今後しばらくIPOの予定がないこと、資金吸収額が大きくないことを考えると、今年最後のIPOは相当賑わいを見せる可能性が高い。
月曜日には、しまむら(8227)の決算発表がある。株価は上から下降してくる25日移動平均と右肩上がりの75日移動平均に挟まれた三角保ち合いが煮詰まった状態だ。そろそろ上下、どちらかに放れるタイミング。決算発表がその契機になりそうだ。
今週の予想レンジは2万6500円~2万7000円とする。
今年もマーケット展望をご愛読いただきありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎えください。