【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 30,199.87  △70.04 (12/24)
NASDAQ: 12,804.73  △33.62 (12/24)

1.概況

米国市場はクリスマスの前日で短縮取引となるなか英国と欧州連合(EU)が新たな自由貿易協定(FTA)の交渉で合意したことを好感して上昇しました。26ドル高でスタートし一時70ドル程度まで上げ幅を広げるなど堅調に推移したダウ平均は追加経済対策の成立に不透明感が強まったことで昼過ぎに一時マイナスに転じましたが、30ドル安で下げ渋ったことで持ち直し引け間際に79ドル高まで上昇すると結局70ドル高の30,199ドルで取引を終え続伸となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も33ポイント高の12,804ポイントと反発となっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち不動産や情報技術、公益事業などの10業種が上げました。一方でエネルギーが下げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではビザ(V)とインテル(INTC)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)が1%以上上昇したほか、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)も1%近く上げました。一方でボーイング(BA)が1%余り下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、中国の規制当局が独占禁止法違反の疑いで調査を始めたと発表したことで中国のアリババ集団(BABA)が急落し13%以上下げました。また、テレビ番組のネット配信サービスを手掛けるフーボTV(FUBO)も投資判断の引き下げが相次いだことで16%近く下げています。

5.為替・金利等

長期金利は短縮取引となるなか0.02%低い0.92%となりました。ドル円は103円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場が小幅な上昇に止まったことから小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか海外勢がクリスマス休暇で参加者が限られることから様子見ムードの強い一日となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)