今年、出来なかったこと

もう22日。今日を入れて、今年の営業日はあと7日しかありません。なので、年末総集編のような形で、今年を振り返ってみようと思います。先ず今日は、今年出来なかったことについて。

これはもう明らかで、何にも増して、海外移動です。社会人になった1987年から33年間ずっと、平均すると毎月一回くらい海外に行っていたのが、今年は2月以降全くなくなってしまいました。ニューヨークもこの33年の間にザックリ200回くらい行ったのですが、今年は2月の頭に行ったのが最後になってしまいました。その他にも予定していた海外での行動計画が、全て消失しました。

その結果何が起きたか？答えは簡単で、生のインプットが減ってしまったのです。アメリカに行かずとも、アメリカでの会議には参加出来るし、欧州で企画された国際会議に登壇することも出来ます。しかしフィードバックに実感がない。新しい技術やビジネスモデルに触れることも日本からリモートで出来ますが、ダイレクトな実感を伴わない。世界の状況をニュースで知ることが出来ますが、臭いというか肌感が分からない。

山の頂上に井戸のような穴があって、その中にいても、上空にドローンや衛星があって大きな鏡を付けていれば、穴の中からも山の周りの状況を知ることは出来る。しかし決して山の上の風を感じることは出来ない。そんな感じです。私は小さい頃からストリート系で、本の中ではなく街の中に、実際の人間の中に、様々な主題を見付けて取り組んで来たタイプなので、今の状況はあぶら虫、柿のタネ状態です。

うーん、苦しいな。ま、でも、このような状況だから出来たこと、始めたことも多いのです。そんなことも明日は振り返ってみたいと思います。