暗号資産(仮想通貨)の相場レポートは、「ビットコイン相場【マネックスCB公式】」(マネックスクリプトバンク運営)でご覧ください!

今週(12月4日~12月10日)の相場動向

相場回顧 BTC:材料出尽くし感から売り優勢、一時BTC=18,000ドル割れ

BTCは週初、薄商いのなか急落する場面はみられたがBTC=193万円(18,500ドル)付近では底堅く推移した。米MicroStrategyによるBTC追加購入を受けて買い戻しが強まったが、上値も重く、方向感に乏しい展開が続いた。その後、Citibankが過剰なBTC購入を主因に同社株式の評価を引き下げると売りが強まり、さらにはフランスにおける暗号資産取引規制に関する報道なども影響してか、一時BTC=188万円(18,000ドル)を割り込んだ。欧米時間を中心に押し目買いも入ったが、新型コロナウイルスの再拡大や米追加経済対策の不透明感も意識されるなか、週末にかけても軟調な推移となった。

 

来週(12月11日~12月17日)の相場予想

重要イベントが目白押し、不透明感が和らげば再びBTC買いが強まるか

米MicroStrategyがBTC追加購入に動くなか、米Fidelityは暗号資産担保融資サービスの提供を開始し、また、モルガンスタンレーやJPモルガン、レイ・ダリオ氏らがビットコインに言及するなど、米国におけるビットコインへの関心は継続している。一方で、それら報道への市場の反応は薄れつつあり、欧米時間を中心とする買いの動きも次第に弱まっている印象である。年末に向けた調整売りも意識されるなか、このまま市場心理が弱気に傾けば一時売りに転じる可能性はあるだろう。

このようななか来週は米国大統領選挙の選挙人投票、米FOMC、米FDA諮問委員会など重要イベントが目白押しである。サプライズなければバイデン氏当選、緩和政策維持となり、FDAによる新型コロナワクチン認可が期待される。新型コロナ感染再拡大への懸念は残るが、これらを受けて市場の不透明感が和らげば株式市場とともに価格を伸ばすことは考えられるだろう。

直近上値としてBTC=209万円(20,000ドル)、下値としてBTC=178万円(17,000ドル)を意識する。