日経平均とかTOPIXとかS&P500とか、世の中には様々なインデックスがありますが、インデックスは単にマーケットの動きを伝えるだけの数字ではなくて、様々な重要な意味合いを持っています。インデックスがあると、その周辺に様々な商品が作られます。日経平均連動の投信やETF、日経平均連動型の仕組み債、インデックススワップと呼ばれるインデックスに連動して計算された金額を交換する契約などです。

更に、インデックスに合わせた運用が行われ始めたりもします。これらのことが起きると、インデックスに合わせてその構成銘柄(商品)を買う動きが出たり、或いはインデックススワップなどのために、インデックスをショート(売り持ち)する必要が出て、そのために構成銘柄(商品)を借りる必要が出て、貸し借りをする市場(レポマーケット)が作られることになります。このレポ市場の生成は重要で、空売りが出来るから逆に価格は戻りやすくなり、価格形成が柔軟になり、ボラティリティも長めに見ると落ち着かせる効果があったりします。

S&P500でも有名なS&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズは、仮想通貨インデックスを来年から算出することを発表しました。着々と、仮想通貨の裾野が広がっているように感じます。仮想通貨は新しい資産クラスになる可能性があると思いますので、しっかりと研究し、情報提供をしていきたいと思います。