日経平均株価の上昇が止まりません。およそ2週間半前の10月30日の日経平均の終値は22,977円と23,000円を割り込んでいました。それが米大統領選の終わったあと、新型コロナウイルスのワクチン開発の進展が伝わったことなどが支援材料となって、11月17日の終値はついに1991年5月14日以来約29年半ぶりとなる26,000円台を回復して終える結果となっています。

そうしたなか、今回も新たな窓が発生していますので、これまでの振り返りと、窓の種類についての判断や今後の動向について解説したいと思います。
 

【図表】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成
※赤い点線の丸=埋まっていない窓

前回の振り返り

前回コラムでは、「11月10日に上ヒゲ陰線を形成しており、伸び悩みや反落が警戒される状況にありますが、注目されるポイントは、過去にも指摘した通り、「上向きの5日移動平均線上を維持すること」だと思われます。仮に5日移動平均線上を維持するようですと、終値で25,000円台に乗せることや、その後も上昇が続くことが視野に入ってきます」としました。

こちらで指摘した通り、上ヒゲを形成した翌営業日(11月11日)も上向きの5日移動平均線上を維持すると、あっさりと終値で25,000円台に乗せる展開となりました。

その後、11月13日のオプションSQ算出日には9営業日ぶりに反落しました。しかし、ここでも上向きの5日移動平均線上を維持すると、翌営業日となる11月16日には新たな窓が発生し、冒頭にも書きましたが、ついに11月17日には終値で26,000円に乗せる結果となっているのが分かります。

このように単純ですが、「上向きの5日移動平均線上を維持することができれば上昇が継続する」ということがお分かりいただけたのではないかと思います。

新たに発生した窓について

続いて今回発生した窓について考察してみます。今回発生した窓はどの窓と判断すればよいのでしょうか。私は、この窓をランナウェイギャップ(=逃げる窓)と考えています。

理由は、皆さんも想像がつくと思いますが、先ほどから「約29年半ぶり」としているように、そこまでさかのぼらないと株価が無いわけですから、コモンギャップ(=普通の窓)ではないと判断できます。

さらに、これまで高値となっていた水準の24,000円台を上回って発生した2つ目の窓であり、この窓が発生したあとも上昇が継続していることを踏まえますと、ランナウェイギャップと判断することができるのではないでしょうか。

今後の動向について

では、最後に今後の展開について解説したいと思います。今後の展開については、繰り返しになりますが、「上向きの5日移動平均線上を維持できるか」が引き続き注目ポイントになると思われます。そのため、取引時間中に5日移動平均線を下回る場面があっても、終値で維持することができれば、上昇トレンドは継続することになりそうです。

一方で、5日移動平均線上を維持できずに割り込んだり、5日移動平均線が下向きに変化して上値の抵抗になったりするようですと、これまでの上昇の反動で11月に入って発生した3つの窓をすべて埋めることも考えられます。

そのため、相場動向を注視して高値掴みや売りそびれることがないよう注意したいところです。