先週から今週11月10日にかけての日経平均株価は6営業日続伸となり、取引時間中には一時25,000円に乗せるなど、これまでなかなか上回ることができなかった24,000円の壁を一気に上回る結果となりました。

では、前回指摘したことを踏まえつつ、どのような窓が発生したかについて解説したいと思います。

【図表】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成
※赤い点線の丸=埋まっていない窓、青い点線の丸=埋まった窓

前回の振り返り

前回コラムでは、「米大統領選の投開票日以降、75日移動平均線上を維持できるかが、まず注目されるところになります」としました。

米大統領選の結果は直ぐに判明しなかったものの、日経平均株価は75日移動平均線上を維持すると同時に11月4日には5日移動平均線と25日移動平均線を一気に上回る窓をあけて上昇しているのが分かります。また、この時の上昇で、10月21日と22日にあけた窓を埋める結果となりました。

さらにその翌営業日(11月5日)にも上昇が続きましたが、「チャートに矢印が示されていますが、この日(2月20日)の取引時間中の高値23,806円も上回って維持する必要があります」ということを前回コラムで、もう1つ指摘しました。

また、「節目を突破することで、24,000円台を回復するシナリオが成立するのではないかと思われます」とも述べましたが、指摘した通り、2月20日の高値を上回る上昇が発生して、24,000円台に乗せて維持する結果となりました。

私の想定はここまでだったのですが、その後も11月6日と9日の間に窓が発生し、冒頭に書きましたように、11月10日には29年ぶりとなる25,000円に乗せる場面があるなど、上昇トレンドが継続する結果となっていることが分かります。

どのような窓が発生したと考えられるか

では、ここで新たに発生した2つの窓はどの種類の窓と考えられるでしょうか。

まず11月2日と4日のあいだにあけた窓についてです。この窓は、過去の値幅の範囲内で発生していることから、コモンギャップ(=普通の窓)と考えられるのではないかと思われます。

次に、11月6日と9日のあいだにあけた窓をどの種類の窓と考えればよいでしょうか。私は、株価水準が切り上がっていることから、ランナウェイギャップ(=逃げる窓)ではないかと考えています。

人によってはブレイクアウェイギャップ(=突破する窓)と考える人がいるかもしれません。しかし、11月6日の時点で既に年初来高値を更新しているため、高値を突破するときに発生するブレイクアウェイギャップの可能性は無くなったと私は考えています。

今後予想される動向について

では、ランナウェイギャップが発生して一時29年ぶりとなる25,000円に乗せる場面があった日経平均株価ですが、この後はどのような値動きになると考えられるのでしょうか。

11月10日に上ヒゲ陰線を形成しており、伸び悩みや反落が警戒される状況にありますが、注目されるポイントは、過去にも指摘した通り、「上向きの5日移動平均線上を維持すること」だと思われます。

仮に5日移動平均線上を維持するようですと、終値で25,000円台に乗せることや、その後も上昇が続くことが視野に入ってきます。その反面、25,000円に終値で乗せても、維持できずに5日移動平均線を終値で下回ったりするようですと、急上昇の反動から、今回発生した2つの窓を埋めることも考えられます。

そのため、高値掴みは避けると同時に、押し目買いは下げ止まりを確認してから行うようにしたいところです。