今週はいつにも増して相場の展開が非常に読みにくい週だ。まず週明けの月曜日は前週末に急落した反動に加えて、週末またぎのヘッジの必要性がなくなり、ヘッジで売った先物の買い戻しが一定量は入るだろう。しかし、飛び石連休の狭間であり、欧米のコロナ感染拡大と大統領選の不透明感から引き続き警戒感は強い。大きな反発は期待しにくい。

トランプ氏、バイデン氏のどちらが買ったら、相場は上がる/下がるというのもコンセンサスはなく、まったくの「出たとこ勝負」になる。最悪なのは郵便投票の集計方法などもあって結果がすぐに判明しないという事態になること。負けた側が結果の受け入れを拒み、敗北宣言をしないという状況も想定される。そうなると政治空白が生まれ経済対策など政策運営が滞り、株式市場にはマイナスだ。ただし、そのネガティブ・シナリオは盛んに言われているので、実際にそうなっても、さらなる急落はないだろう。しかし、ではそういう状況で買えるかといえば、とても買えない。結局、大統領選の結果が判明するまで様子見ということになりそうだ。

4-5日のFOMCは追加緩和を示唆するかどうかが注目。

決算発表は佳境に入る。木曜日の任天堂(7974)などが注目される。ベストシナリオは、金曜日までに大統領選の決着が着き、不透明材料がなくなったところにトヨタ自動車(7203)が好決算を発表して市場がそれを好感して上昇するというもの。そのシナリオの可能性としては30%程度か。そうでなければ今週いっぱい見送り機運が続き、日経平均は2万3000円近辺での神経質な動きに終始するだろう。

日経平均の予想レンジは2万2900円~2万3800円とする。