株式市場が揺らいでいます。欧州では新型コロナの再拡大を機に再ロックダウンが行われ始め、世界経済全体に対する懸念が再燃しています。或いはあたかも再燃しているように株式市場は反応しています。実際に株式市場や経済に問題が見え始めれば、各国中央銀行は超大量量的金融緩和をするので、少なくとも株価はふわふわとまた上がってくると思いたいところですが、ここまで既に超大量に金融緩和をしているので、これ以上まだ出来るキャパシティがあるのか?という心配から、株式市場に対する押し目買いも、ちょっと腰が引ける状況なのかも知れません。
でも本当にそうでしょうか?ここまで来て、各国政府や中央銀行が今更お金の出し渋りをするでしょうか?今は、この瞬間は、アメリカ大統領選前でトレーダーは動きにくいと思います。昨晩の米株の下落は、トランプの再選を阻む要因になるか。或いは逆に、トランプ再選が難しそうなので、株価はそれを織り込んだのか。どちらにしても、今の株価水準は、上にも下にも行ける、ちょうど均衡点当たりに来た感じがします。
大統領選までは動きにくいですが、そのあとにまた、いわゆる流動性相場が再来する気もします。しかしその気持ちを今は止めるだけの不安要素・不確定要素があるということでしょう。次のアメリカ大統領が確定するまで(簡単ではなさそうですが。。。)、怯えすぎずに、しかし注意深く、なるべく前向きに、マーケットを見つめていきたいと思います。