豪ドルの下落リスクを考える

豪ドルの反落が目立ってきた。11月にかけての再利下げ観測がきっかけだろう。では豪ドルは一段安に向かうだろうか。

この数ヶ月、3月の「コロナ・ショック」一段落後、豪ドル/米ドルはNYダウなど米国株と高い相関関係が続いてきた(図表1参照)。この関係がこの先も続くなら、上述のように豪ドルが一段安に向かうかは、再利下げの有無以上に、米国株安が続くか次第ということになるだろう。では、米国株安はあくまで一時的で、これを受けた豪ドル/米ドルの下落も一時的にとどまるのか。

【図表1】豪ドル/米ドルとNYダウ(2020年4月~)
出所:リフィニティブ社データをもとにマネックス証券が作成

経験的に、一時的な豪ドル安なら、52週MA(移動平均線)前後までがせいぜい。その52週MAは、足元なら0.68米ドル程度(図表2参照)。以上からすると、米国株が下落トレンドへ転換といった具合に大きく崩れないなら、豪ドル/米ドルの下落も、0.68米ドル前後までといった具合に限られそう。

【図表2】豪ドル/米ドルと52週MA(2010年~)
出所:リフィニティブ社データをもとにマネックス証券が作成

別な言い方をすると、株安が本格化するようなら、豪ドル/米ドルも、上述のような52週MAを大きく下回る一段の下落リスクに要注意となる可能性があるだろう。