今週は4-9月期決算が本格化する前の週に当たり手掛かり材料に欠ける。米国での追加景気対策協議の行き詰まりと欧州でのコロナ感染の再拡大で市場のセンチメントは悪化している。テクニカル面でも日経平均は25日移動平均でかろうじて止まっている状況で、ここを割り込めば2万3000円までストンと下がるリスクもある。
週明けの月曜日は中国の重要指標の集中発表日。7-9月期のGDPと9月の鉱工業生産、小売売上高などが発表される。7-9月の成長率予測の平均値は5.2%と4-6月の3.2%より加速すると見込まれる。中国経済の堅調さが市場のセンチメント改善につながることを期待したい。
注目イベントは22日(日本時間23日)に予定されている米大統領候補の討論会。史上最低の討論と称された前回は、バイデン氏優勢の判断で市場の急落を招いたが、いまやバイデンが優勢になったところで市場はリスクとみなさない。トランプ大統領が態度を改めたところでこれも市場に与える影響はないだろう。よって注目度は高いがマーケットの材料にはならないだろう。
今週の予想レンジは2万3000円~2万3600円とする。