【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 28,837.52 △250.62 (10/12)
NASDAQ: 11,876.26 △296.32 (10/12)
1.概況
米国市場はハイテク株や金融株に買いが入り4日続伸となりました。ダウ平均は84ドル高でスタートすると大きく上げ幅を広げ昼過ぎに371ドル高まで上昇しました。その後上げ幅を縮めたダウ平均ですが一日を通して堅調に推移すると結局250ドル高の28,837ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も296ポイント高の11,876ポイントとなっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち素材を除く10業種が上げました。そのなかでも情報技術とコミュニケーション・サービス、一般消費財・サービスが2%を超える上昇となったほか、生活必需品と金融も1%以上上げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中23銘柄が上げました。そのなかでも13日に高速通信規格の5G対応のiPhoneを発表するとみられているイベントを控えているアップル(AAPL)が6%以上上げダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなったほか、ゴールドマン・サックス(GS)も3%を超える上昇となりました。また、マイクロソフト(MSFT)とキャタピラー(CAT)、インテル(INTC)も2%以上上げています。
ダウ平均構成銘柄以外では、ツイッター(TWTR)が投資判断の引き上げを受けて5%以上上昇したうえ、13日からプライムデーセールを開催するアマゾン・ドット・コム(AMZN)も5%近く上げました。さらにハイテク株に買いが入るなかフェイスブック(FB)も4%以上上昇し、グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)も3%を上回る上昇となりました。電気自動車のテスラ(TSLA)も2%近く上げています。一方で11月の運航再開を断念すると発表したクルーズ船のカーニバル(CCL)が3%余り下げました。他のクルーズ船大手も連れ安となりノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス(NCLH)も3%以上下げたうえ、ロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)も2%近く下落しています。
5.為替・金利等
債券市場はコロンバスデーの祝日で休場でした。ドル円は105円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が昨年末の終値の水準(23,656円)を試すような動きをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)