東京市場まとめ

1.概況

本日の日本市場は上昇しました。224円高の23,254円で寄り付いた日経平均は取引開始から30分で347円高の23,377円まで上昇するとその後も23,300円を上回って推移し310円高の23,340円で前場を終えました。306円高の23,336円でスタートした後場は23,300円を挟んで揉み合う展開となりました。結局、日経平均は282円高の23,312円で取引を終えています。こうしたなか新興市場も高く東証マザーズ指数と日経ジャスダック平均が揃って上昇し、東証マザーズ指数は年初来高値を更新しています。

2.個別銘柄等

日本製鉄(5401)が6.0%高となりました。新型コロナウイルス感染拡大に伴う鋼材需要の低迷を理由に6月に一時休止した君津市の高炉1基を自動車を中心に国内の製造業で需要が回復基調にあることから2020年中に再稼働させる検討に入ったと伝わったことが好感されました。JFEホールディングス(5411)と神戸製鋼所(5406)にも買いが波及し、JFEホールディングスが5.1%高、神戸製鋼所が5.4%高となっています。小型建機メーカーの竹内製作所(6432)も急伸し14.5%高となり年初来高値を更新しました。建機の販売台数が当初予想を上回ったことで通期の営業利益の見通しを84億円から111億円に上方修正したことで買いを集めました。また、ダイキン工業(6367)が一時3.9%高まで上昇しました。14時30分に上方修正を発表し通期の営業利益の見通しを1700億円から1980億円に引き上げたことで上げ幅を広げる場面がありました。引けは2.2%高となっています。

さらに投資判断や目標株価の引き上げに反応したのがしまむら(8227)やオリックス(8591)、鳥貴族(3193)で、しまむらは投資判断と目標株価の引き上げを好感して3.6%高となり、オリックスは目標株価の引き上げを受けて3.9%高となりました。鳥貴族も目標株価の引き上げを受けて7.7%高となっています。

一方でアパレル大手のTSIホールディングス(3608)が6.1%安となり年初来安値を更新しました。先週末の取引終了後に発表した決算で上期の営業損益が105億円に近い赤字となったことが嫌気されました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は282円高となりました。先週末の日本市場はトランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染したことが判明したことで米株価指数先物が大幅安となったことから三桁の下落となりましたが、先週末の米国市場でダウ平均が下げ渋り想定を下回る下落に止まったことから本日は買いが優勢となりました。また、トランプ米大統領が5日にも退院するとも伝わったことで上げ幅を広げました。その結果、日経平均は25日移動平均線(23,267円)を回復しました。そのため先週末の下げでやや高まった下値への不安もこれで一旦は後退することになりそうです。なお、日本時間の23時には9月の米ISM非製造業景況感指数が発表される予定です。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)