入試に受かった者の兄が、替わりに一学期中ずっとリモート授業に出ていたことが発覚したとの事例を聞きました。色々と思うことはあるのですが、推測の域を出ないのでここで語ることは控えますが、コロナ禍+デジタル化の昨今、リモート会議・授業・勤務が進んでいるので、同様のことは、様々な場所で、今後大量に起きてくるでしょう。いや、既に起きているでしょう。

免許証を持っていない人のアイデンティティを盗むために、偽の人間が教習所に行き、ちゃんと卒業して免許を取り、偽の人間がその顔で、国によって正式に作られた偽の免許証を持つ、と云う手もあるそうで、前段のリモート化の中での混乱に加えて、アイデンティティ=身分証明の重要性は、日増しに高くなって来ていると思われます。

映画などを見ていると、別人として育ち、何十年も掛けて偽のアイデンティティを持つことは、スパイの世界にはあるようですし、日本でも隠密なんてそうだったのかも知れません。究極のアイデンティティは学校・友人だと思っていたので、冒頭の事例はちょっとショッキングでした。

新しい時代の身分証明の考え方が、必要になって来ています。丁寧に考えていきたいと思います。