このレポートのまとめ

1.ズーム・ビデオ・コミュニケーションズの決算はコンセンサス予想を大幅に上回った
2.クラウドストライク・ホールディングスの決算は予想を上回った
3.モンゴDBの決算はガイダンスが悪かった
4.ラックスペース・テクノロジーの決算は売上高が予想に一致した
5.JAMF・ホールディングスの決算は予想を下回った

■ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM) 予想を上回った

ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ティッカーシンボル:ZM)の第2四半期決算は市場予想を大幅に上回りました。

従業員10名以上の課金顧客企業は37万社でした。前年同期比+458%でした。

年間売上高10万ドル以上の大口顧客数は988社でした。前年同期比+112%でした。

過去12ヶ月のネット・ダラー・エクスパンション比率は9期連続で130%以上でした。

ズーム・ハードウェア・アズ・ア・サービスを開始しました。そこでは電話、会議室ハードウェアをサブスクリプションで提供します。

リモートワーク向けに「Zoom for Home」サービスを開始しました。

Zoom Phoneは40ヶ国で発売の運びとなります。

ノンGAAPグロスマージンは72.3%でした。

売上高に占めるR&Dは4.3%でした。

売上高に占めるセールス&マーケティング費用は18.5%でした。

売上高に占める販間費は7.7%でした。

ノンGAAP営業マージンは41.7%でした。

残存パフォーマンス義務は14.16億ドルでした。前年同期比+209%でした。

営業キャッシュフローは4.01億ドルでした。前年同期は3120万ドルでした。

フリー・キャッシュフローは3.73億ドルでした。前年同期は1710万ドルでした。

ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)日足チャート
出所:トレードステーション

■クラウドストライク・ホールディングス(CRWD) 予想を上回った

クラウドストライク・ホールディングス(ティッカーシンボル:CRWD)の第2四半期(7月期)決算は予想を上回りました。

アニュアル・リカーリング・レベニュー(ARR)は7.91億ドル、前年同期比+87.0%でした。

【図表】クラウドストライクのアニュアル・リカーリング・レベニュー(百万ドル、クラウドストライク)
出所:クラウドストライク・ホールディングス

サブスクリプション顧客数は前年同期比+91%の7,230でした。

クラウドストライク・ホールディングス(CRWD)日足チャート
出所:トレードステーション

 

■モンゴDB(MDB) ガイダンスが悪かった

モンゴDB(ティッカーシンボル:MDB)の第2四半期(7月期)決算は一株利益(EPS)、売上高とも予想を上回りました。

アトラスの成長は+75%でした。アトラスの成長率は既存顧客からの需要が従量課金のためセルフサービスの小口顧客で少し減速すると見ています。

グロスマージンは69%でした。前年同期は70%でした。

営業キャッシュフローは-1000万ドルでした。フリー・キャッシュフローは-1500万ドルでした。

モンゴDB(MDB)日足チャート
出所:トレードステーション

■ラックスペース・テクノロジー(RXT) 売上高が予想に一致した

ラックスペース・テクノロジー(ティッカーシンボル:RXT)の第2四半期決算では一株利益(EPS)は予想を上回り、売上高は予想に一致しました。

ブッキングスは2.88億ドル、ブッキングス成長は+107%でした。前年同期は-2%でした。

コア・セグメント売上高は5.99億ドル、コア・セグメント売上高成長率は+13%でした。前年同期は0%でした。

修正EBITDAは1.88億ドル、前年同期比+3%でした。

新型コロナウイルスの影響で需要、顧客満足度、セールス・モメンタムはUPしました。

顧客はクラウドでのコスト削減に関心を持っており、ラックスペース・テクノロジーはマルチクラウドでそれを助けることが出来ます。

ラックスペース・テクノロジーはリモートでサービスをインプリメントすることができます。

■JAMF・ホールディングス(JAMF) 予想を下回った

JAMF・ホールディングス(ティッカーシンボル:JAMF)の第2四半期決算では、一株利益(EPS)が予想を下回りました。

アニュアル・リカーリング・レベニュー(ARR)は2.41億ドル、前年同期比+36%でした。

ノンGAAPグロスマージンは82%でした。前年同期は77%でした。

新型コロナウイルスの影響で一部のディールはセールス・サイクルが長くなっています。その反面、教育関係などでは遠隔授業を急いで準備しなければならないので、セールス・サイクルが短い商談も増えました。

大部分の教育向け需要は小中学校です。小中学校のIT予算は6月を会計年度末としています。その関係で6月は駆け込みの予算消化需要、7月は新会計年度に伴う購買が見られます。