アメリカ大統領選の行方はどこにあるのか?4年前の大統領選は、私は極めて少数派で、選挙前からトランプの優勢を分析し、そう発信していたのですが、今回は読むのが難しいです。年頭、新型コロナ問題が起きる前ならトランプが楽勝で勝つだろうと思っていましたが、コロナ禍での様々な問題の中で、夏前くらいには、流石の私も今回はトランプは負けそうだと思っていました。しかしそれがまたここに来て、大きく盛り返しているように見えます。
もちろん世論調査ではほぼ常に民主党が優勢なのですが、隠れトランプ支持者はかなり多くいると思われますし、なんだかんだ云って共和党の支持基盤は頑丈なので、それらを補正すると、世論調査からは違った風景になると思われます。特に最近、一週間くらいでしょうか、雰囲気が変わってきているように思われ、五分五分以上にトランプが優勢になったかなぁと、私は感じています。
気になるのは、社会の不安定さです。警官による黒人射殺を発端とするデモの暴徒化、或いはニューヨーク・マンハッタンなどでは高所得者層が街を捨てて郊外に(短期)移住し、街はスラム化とまでは云えないまでもかなり治安が悪化して来ている問題などが、共和党対民主党、或いはトランプ対バイデンにどのような影響をもたらすのか?トランプの継続的なメッセージはクリアで、暴徒化や治安悪化は許容しない、州兵を繰り出しても抑えるべきだ、との主張ですが、これも当初はこのような分断を助長する発言のように聞こえたのですが、最近の治安悪化に鑑みると、トランプの云う通りにした方がいいのではないかと、少なくとも内心思っているアメリカ人は増えて来ているのではないか?と思うのですが、その辺りが現地にいないのでしっかりと分かりません。しかし、最終的には、どの国に於いても国民にとって安定感や治安は大切で、共和党・現政権の方がその点で上回っている気がします。
大きな枠組みが変わらなければ、超大量量的緩和がなされているこの時代に於いては、どうしても流動性相場で株価など、資産の値段は上がって行く、と私は思っています。さてどうなることやら。とっても興味深いマーケットですね!