このレポートのまとめ
1.セールスフォース・ドットコム、SaaS企業として初のダウ30入り
2.パロアルト・ネットワークスの決算は良かった
3.トール・ブラザーズの決算は良かった
4.ダラー・ゼネラルの決算は良かった
5.オクタの決算は良かった
セールスフォース・ドットコム、SaaS企業として初のダウ30入り
ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)は、クラウド上にホストされたソフトウェアにどこからでもアクセスして利用できるようなサービスを指します。
この概念はインターネットの普及初期、具体的には1999年頃から登場したものですが、最初はインターネット・インフラストラクチャが脆弱だったこともあり、普及するまでに時間がかかりました。当時創業されたSaaSのスタートアップの大部分は姿を消しました。
そのような試行錯誤の中で元オラクル(ティッカーシンボル:ORCL)の立志伝中の経営者、マーク・ベニオフ氏はセールスフォース・ドットコム(ティッカーシンボル:CRM)を創業し、根気強くSaaSのメリットを語り続け、最大のSaaSピュア・プレイ銘柄として、このビジネスモデルそのものを確立した功績者と言えると思います。
そのセールスフォース・ドットコムが8月31日付で米国の優良株の株価指数であるダウ工業株価平均指数(ダウ30)入りを果たします。そのことはSaaSというビジネス形態が現在の米国経済に占める重要な地位を象徴する画期的な出来事だと思います。
■セールスフォース・ドットコム(CRM) 良かった
■パロアルト・ネットワークス(PANW) 良かった
請求額は+32%の14億ドルでした。
パロアルト・ネットワークスはクリプシス・グループを2.65億ドルで買収します。クリプシス・グループはインシデント・レスポンス、リスク管理、デジタル・フォレンジックスに特化したコンサルティング会社です。10月までに買収を完了させる考えです。
パロアルト・ネットワークスはクリプシス・グループのサービスをコルテックスXDRに統合する予定です。
■トール・ブラザーズ(TOL) 良かった
ホーム・ビルディング・デリバリーは2,022件、前年同期比+1%でした。
受注残は7,239件、前年同期比+6%でした。
受注残(金額ベース)は60.9億ドル、前年同期比+4%でした。
修正住宅販売グロスマージン(在庫評価損を含む)は21.9%でした。
契約成立のペースは過去最高でした。このモメンタムは8月も続いています。
■ダラー・ゼネラル(DG) 良かった
ダラー・ゼネラル(ティッカーシンボル:DG)の第2四半期(7月期)決算は一株利益(EPS)、売上高ともに予想を上回りました。
既存店売上比較は+18.8%でした。
自社株買戻しプログラムを20億ドル拡大します。
■オクタ(OKTA) 良かった
請求額は1.98億ドルでした。前年同期は1.56億ドル、前期は2.1億ドルでした。
カレント残存パフォーマンス義務(CRPO)は6.85億ドル(前年比+48%)でした。
残存パフォーマンス義務(RPO)は14.27億ドル(前年比+56%)でした。
総顧客数は8,950でした。これは前年比+28%でした。
年間請求額が10万ドルを超える大口顧客数は1,685でした。これは前年比+38%でした。
ダラー・ベースト・ネット・リテンション率は121%でした。これは300bpの改善でした。
ノンGAAPグロスマージンは78.9%でした。これは160bpの改善でした。
ノンGAAP営業マージンは3.2%でした。これは1030bpの改善でした。
海外比率は16%でした。