大変お世話になった人のご家族に、大勢の仲間でお金を出し合って贈り物をあつらえたのですが、いざ渡す段になってとても苦労しています。何故ならそのご家族はアメリカにいるのです。国際郵便で送ろうと思っても、そもそも国際郵便が止まっている、もしくはほとんど動いていない。それ以外の郵送手段を調べても、個人間のものは受け付けていないなどなど、とにかく小包をアメリカに送るのが大変難しくなっているのです。

国際貨物郵便は、一般に通常の旅客機の空いてるスペースを利用しているので、旅客国際便自体がほとんど飛んでないので、こういうことになっているのでしょう。自社で国際貨物飛行機を保有しているF社はなんとかサービスを継続提供しており、今回の贈り物企画に賛同した仲間と深い関係の或る企業を通して、なんとかその贈り物をアメリカに発送することは出来ました。ここまでもかなりの日数が掛かり大変だったのですが、今度はアンカレッジでの通関で、また難題に突き当たりました。新型コロナウイルス問題があり、また中国からの謎の種の送付問題などもあり、通関検査のレベルを高く引き上げているようで、通関ですったもんだになりました。なんとかようやく通関はしたのですが、その先の配送ルートでもまたこれ期待していたのとは違うことが起こり。。。そしてまだご家族に贈り物は届いていないのです。

人の国際間移動がストレスなく出来ている時代であれば、いくらでも知人が日米間は行き来しているので、大切な贈り物なので誰かに持って行ってもらうことだって出来たのですが、もちろんそれも叶いませんでした。大変な時代になったものです。人の移動だけでなく、物流も斯様に止まっています。正常化するにはまだまだ時間が掛かるのでしょうね。

デジタル化がどんなに進んでも、物理的な移動を伴うものには出来ることに限界があります。それだからこそ、デジタルに出来ないことに特有の価値もあると思います。お世話になった人への感謝の気持ちの現れとして、この中々終わらない難題を最後まで丁寧にフォロウしたいと思います。