東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は小幅に下落しました。日経平均は1円高の23,097円とほぼ横ばいで寄り付くとしばらく昨日の終値を挟んで小幅に揉み合いましたが、9時30分過ぎごろから売りが優勢になると節目の23,000円を割り込み10時40分過ぎには147円安の22,948円まで下落しました。124円安の22,972円で前場を終えた日経平均は下げ幅を縮め89円安の23,007円と23,000円を回復して後場をスタートさせると14時30分過ぎに16円安の23,080円まで持ち直し結局45円安の23,051円で取引を終えています。

一方でTOPIXが小幅に上げたほか、新興市場も堅調で東証マザーズ指数と日経ジャスダック平均が揃って上昇となっています。また、本日も薄商いで東証1部の売買代金は1兆7717億円に止まっています。

2.個別銘柄等

先週末に大戸屋ホールディングス(2705)と業務提携を発表したことで急伸し、昨日は第1四半期の営業利益が前年同期に比べ3.8倍となったことでストップ高となったオイシックス・ラ・大地(3182)が本日も買いを集め22.8%上昇し連日でストップ高となりました。4日続伸となりこの間の上昇率は73.8%となっています。

また、投資判断や目標株価の引き上げを受けて大きく上げたのがカタログ通販大手のベルーナ(9997)やホームセンター大手のコメリ(8218)で、ベルーナは投資判断と目標株価の引き上げを受けて10.0%高となり、コメリも目標株価の引き上げを受けて6.1%高となっています。

さらに焼肉店などの外食を手掛ける物語コーポレーション(3097)が7月の既存店売上高が前年同月比2.9%増とプラスに転じたことで4.7%高となりました。一方でペッパーフードサービス(3053)が一時3.8%安まで下落する場面がありました。いきなりステーキ店舗の7月の既存店売上高が前年同月比36.0%となり低迷が続いていることが嫌気されました。しかし、朝方の売り一巡後に持ち直し引けは1.3%安に止まっています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は45円安となりました。105円台半ば近くまで円高が進んだことや先週に960円近く上げた後ということもあって利益確定の売りも出やすく13日におよそ2カ月ぶりに回復した節目の23,000円を割り込む場面もありましたが、後場に持ち直し引けは23,000円を上回りました。本日は23,000円近辺での底堅さをみせましたが、このまま23,000円近辺で下値を固められるかがポイントなりそうです。

なお、日本時間の21時30分には7月の米住宅着工件数が発表されるほか、今晩の米国ではホーム・デポ(HD)やウォルマート(WMT)などが決算を発表する予定です。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)