レポートのまとめ
1.アイビーエムの決算は良かった
2.コカコーラの決算はまちまちだった
3.ロッキード・マーチンの決算は良かった
4.フィリップ・モリス・インターナショナルの決算は良かった
5.インテューイティブ・サージカルの決算は予想を上回った
6.テキサス・インストゥルメンツの決算は良かった
■アイビーエム(IBM) 良かった
クラウド&コグニティブ・ソフトウェア部門の売上高は前年同期比+5%の57億ドルでした。そのうちクラウド&データ・プラットフォーム(含むレッドハット)は前年同期比+30%でした。コグニティブ・アプリケーションズは前年同期比-8%でした。トランザクション・プロセシング・プラットフォームは前年同期比-14%でした。
グローバル・ビジネス・サービス部門の売上高は前年同期比-6%の39億ドルでした。同部門のグロスマージンは2.4パーセンテージ・ポイント改善し28.4%でした。そのうちコンサルティングは前年同期比-3%でした。アプリケーション・マネージメントは前年同期比-8%でした。グローバル・ビジネス・プロセシングは前年同期比-12%でした。
グローバル・テクノロジー・サービス部門の売上高は前年同期比-5%の63億ドルでした。グロスマージンは-0.3パーセンテージ・ポイントの34.2%でした。そのうちインフラストラクチャ&クラウド・サービス売上高は前年同期比-5%でした。テクノロジー・サポート・サービス売上高は-6%でした。
システムズ部門の売上高は前年同期比+6%の19億ドルでした。そのうちシステムズ・ハードウェアは前年同期比+13%でした。オペレーティング・システムズ・ソフトウェアは前年同期比
-13%でした。
コカコーラ(KO) まちまちだった
地域別売上高は以下の通り(かっこ内は前年同期):
欧州中東アフリカ 12.1億ドル(19.3億ドル)
南米 7.55億ドル(10億ドル)
北米 26.48億ドル(31.6億ドル)
アジア太平洋 11.8億ドル(15.4億ドル)
グローバル・ベンチャーズ 2.95億ドル(6.35億ドル)
ボトリング・インベストメンツ 12.6億ドル(20.3億ドル)
原液の販売は前年同期比-22%でした。
内訳は:
欧州中東アフリカ -26%
南米 -18%
北米 -18%
アジア太平洋 -21%
グローバル・ベンチャーズ -34%
ボトリング・インベストメンツ -33%
ケース・ボリュームは-16%でした。
内訳は:
欧州中東アフリカ -17%
南米 -9%
北米 -16%
アジア太平洋 -18%
グローバル・ベンチャーズ -31%
ボトリング・インベストメンツ -36%
為替の影響を除いた営業利益は-25%でした。
内訳は:
欧州中東アフリカ -27%
南米 +6%
北米 -21%
アジア太平洋 -9%
ボトリング・インベストメンツ -98%
でした。
ロッキード・マーチン(LMT) 良かった
部門別売上高(カッコ内は前年同期)は以下の通り:
航空機 65億ドル(55.5億ドル)
ミサイル 28億ドル(24.1億ドル)
ヘリコプター 40.4億ドル(37.7億ドル)
宇宙 28.8億ドル(27億ドル)
部門別営業利益(カッコ内は前年同期)は以下の通り:
航空機 7.4億ドル(5.9億ドル)
ミサイル 3.7億ドル(3.3億ドル)
ヘリコプター 4.3億ドル(3.5億ドル)
宇宙 2.5億ドル(2.9億ドル)
部門別営業マージン(カッコ内は前年同期)は以下の通り:
航空機 11.4%(10.7%)
ミサイル 13.2%(13.6%)
ヘリコプター 10.6%(9.2%)
宇宙 8.8%(10.7%)
航空機部門は次世代主力戦闘機F-35の売上(7億ドル)ならびに利益(1.3億ドル)が貢献しました。
ミサイル部門はパトリオットPAC-3とTHAADの売上(合せて約3億ドル)が貢献しました。
営業キャッシュフローは21.8億ドルでした。前年同期は16.7億ドルでした。
2020年度の一株利益(EPS)は予想24.11ドルに対し新ガイダンス23.75~24.05ドル、売上高予想627.4億ドルに対し新ガイダンス635~650億ドルが提示されました。
フィリップ・モリス・インターナショナル(PM) 良かった
シガレット&ヒーテッド・タバコ・ボリュームは-14.5%でした。内訳はシガレットが-17.6%の1,514億ユニット(前年同期1838億ユニット)、ヒーテッド・タバコが+24.3%の187億ユニット(前年同期151億ユニット)でした。
月次ユニット数はシガレットが:
1月 517億ユニット
2月 483億ユニット
3月 517億ユニット
4月 488億ユニット
5月 461億ユニット
6月 575億ユニット
でした。
一方ヒーテッド・タバコは:
1月 55億ユニット
2月 55億ユニット
3月 63億ユニット
4月 58億ユニット
5月 58億ユニット
6月 64億ユニット
でした。
アイコス(IQOS)のユーザー数は1,540万人と推定されます。これは前年同期の1,040万人から増加しました。
2020年度の一株利益(EPS)は予想4.93ドルに対し、新ガイダンス4.92~5.07ドルが提示されました。
インテューイティブ・サージカル(ISRG) 良かった
ダビンチ処方数は-19%でした。
今期のダビンチ出荷台数は178台で、前年同期比-35%でした。
新型コロナウイルスの影響で手術は後回しにされています。このため当分の間ガイダンスを出すことを控えます。
テキサス・インストゥルメンツ(TXN) 良かった
第3四半期の一株利益(EPS)は予想99セントに対し新ガイダンス1.14~1.34ドルが、売上高予想31億ドルに対し新ガイダンス32.6~35.4億ドルが提示されました。