このレポートのまとめ
1.アイビーエムは7月20 日(月)引け後に決算発表する
2.コカコーラは7月21日(火)寄付き前に決算発表する
3.ロッキード・マーチンは7月21日(火)寄付き前に決算発表する
4.インテューイティブ・サージカルは7月21日(火)引け後に決算発表する
5.テキサス・インストゥルメンツは7月21日(火)引け後に決算発表する
■アイビーエム(IBM)
部門別売上高と為替修正後前年同期比成長率は以下の通り:
クラウド&コグニティブ・ソフトウェア 52億ドル +7%
グローバル・ビジネス・サービス 41億ドル +1%
グローバル・テクノロジー・サービス 65億ドル -4%
システムズ 14億ドル +4%
部門別グロスマージンは以下の通り:
クラウド&コグニティブ・ソフトウェア 75.4%
グローバル・ビジネス・サービス 27.2%
グローバル・テクノロジー・サービス 34.0%
システムズ 50.2%
過去12ヶ月のフリー・キャッシュフローは116億ドルでした。
アイビーエムの売上高の60%以上はアニュイティー型の安定した収入です。また同社の顧客は大企業が多いため、不況に強いと考えられます。
アイビーエムは2020年のガイダンスを提示することをやめました。
■コカコーラ(KO)
4月に発表された同社の第1四半期決算はEPSが予想45セントに対し51セント、売上高が予想83.2億ドルに対し86億ドル、売上高成長率は前年同期比+7.2%でした。
地域別原液売上高の増減は以下の通りです:
欧州中東アフリカ -1%
南米 +5%
北米 +3%
アジア太平洋 -3%
グローバル・ベンチャーズ -3%
ボトリング・インベストメンツ -4%
地域別営業利益の増減は以下の通りでした:
欧州中東アフリカ -2%
南米 +9%
北米 -34%
アジア太平洋 -6%
グローバル・ベンチャーズ -71%
ボトリング・インベストメンツ -37%
営業マージンは27.7%でした。前年同期は28.0%でした。
営業キャッシュフローは5.56億ドルでした。これは前年同期比-29%でした。
新型コロナウイルスの影響でレストランにおける消費(売上高の50%)が影響を受けましたが、家庭でのコカコーラの買い置きは微増にとどまりました。4月のボリュームは前年同期比-25%でした。
コカコーラは新型コロナウイルス感染症の拡大の先行きが不透明なため通年のガイダンスを出さないことにしました。
■ロッキード・マーチン(LMT)
4月に発表された同社の第1四半期決算はEPSが予想5.84ドルに対し6.08ドル、売上高が予想150.7億ドルに対し156.5億ドル、売上高成長率は前年同期比+9.2%でした。
部門別売上高は次の通りです:
航空機 63.69億ドル(前年同期55.84億ドル)
ミサイル 26.19億ドル(前年同期23.5億ドル)
ヘリコプター 37.46億ドル(前年同期37.62億ドル)
宇宙 29.17億ドル(前年同期26.4億ドル)
部門別営業利益は以下の通りです:
航空機 6.72億ドル(前年同期5.85億ドル)
ミサイル 3.96億ドル(前年同期4.17億ドル)
ヘリコプター 3.76億ドル(前年同期3.79億ドル)
宇宙 2.81億ドル(前年同期3.34億ドル)
営業マージンは以下の通りです:
航空機 10.6%(前年同期10.5%)
ミサイル 15.1%(前年同期17.7%)
ヘリコプター 10.0%(前年同期10.1%)
宇宙 9.6%(前年同期12.7%)
営業キャッシュフローは23億ドルでした。受注残は1,440億ドルでした。
2020年の一株利益(EPS)は予想24.03ドルに対し新ガイダンス23.65~23.95ドル、売上高予想627.4億ドルに対し新ガイダンス622.5~640億ドルが提示されました。
6月15日にジェームズ・タイクレット氏がCEOに就任すると発表されました。
■インテューイティブ・サージカル(ISRG)
4月に発表された同社の第1四半期決算は一株利益(EPS)が予想2.54ドルに対し2.69ドル、売上高が予想10.1億ドルに対し11億ドル、売上高成長率は前年同期比+12.9%でした。
世界でのダビンチ処方数は+10%でした。システム出荷台数は237台でした。現在のインストールベースは5,669台です。
新型コロナウイルスの影響でダビンチを使った手術は後回しにされる傾向があります。
(※)ダビンチとは、高画質で立体的な3Dハイビジョンシステムの手術画像のもと、人間の手の動きを正確に再現する装置です。