先日、雨宿りをしました。傘を持たずにぷらぷらと散歩をしていたら、急に天気が悪くなって驟雨となり、駆けて大きな神社の大きな門の下に入ったら、長く待たずして大雨となり、そのまま門の下で雨宿りをすることになったのです。

門の下でじっと大雨を眺める。神宮前の広場に大雨が川を作り、それが流れていく。大雨の向こうに神宮がかすんで見える。この時期と大雨のため、人の姿はほとんどない。時間は夕暮れ時のちょっと前だったのですが、大雨のために暮れなずむような雰囲気になっている。時空が止まったような、いや正確に云うと自分の中をゆっくりと時間が、時間本来のペースで静かに流れていくような、そんな感じがしました。

忘れられない、クオリティの高い時間となりました。既にこの夏最高の思い出候補です。人生にとって大切な時間は、特別な海外旅行やイベント、或いは特別な飲食をせずとも、身の回りで経験できると、改めて強く知ったのでした。自然は恐ろしい脅威にもなります。上手に共生していきたいですね。