英ポンド/円相場

今回はまず、英ポンド/円について見てみましょう。

【図表1】
出所:筆者作成(2020年6月30日)

3月18日安値から6月5日までの上昇は17日、28日、15日の時間関係、N計算値141.078円に達せぬまま6月22日まで下げる結果となっています。

3月18日安値と6月5日の半値131.880円を割り込んだのは3月12日。

3月12日を底値モミ起点とおいても、あまり適切な時間関係での現れ方を見せていません。

4月9日高値と5月18日のほぼ半値である3月9日を起点と置けば9日目3月19日、51日目5月18日安値、65日目6月5日高値を経て76日目6月22日安値となっています。

【図表2】
出所:筆者作成

モミアイ相場の特徴としてモミアイ起点Aからの基本数値でモミアイ間の高値、安値をつけやすい、また基本数値で同水準になりやすいという傾向に即せば、6月22日は安値決まりかつモミアイ起点と同水準ということになります。

次の基本数値は83日目7月1日、以降のモミアイ継続では87日目7月7日、93日目7月15日、97日目7月21日、101日目7月27日となります。

このコメントではモミアイ放れの節目をモミアイ起点までの騰落時間、あるいは高安までの騰落時間を使ってチェックしてきていますが、3月9日、3月12日の何れを起点としても最大時間68日はすでに経過していることもわかるでしょう。

3月9日から68日目6月10日からの転換線割れ、3月12日から68日目6月15日安値割れは目先の下げを示唆するものとなりますが、6月5日高値から6月16日高値までの時間はすでに経過、6月16日高値から6月23日までの時間も6月30日に経過してきます。

残る時間関係は2月19日高値から19日の下げに対する6月5日から19日目7月1日となりますが、これがモミアイ起点3月9日から83日目の基本数値ということになるのです。

さらに日足均衡表では日足転換線が7月1日まで受動的に132.873円まで下げ続け、先行スパン上限131.802円との狭い範囲に相場実線は挟まれ、また遅行スパンも好転維持、悪化のどちらかが試される局面になります。

転換線を上抜く反発がなければ、下げは明確化する可能性が高いと見ますが、上下何れに動いても現時点では均衡表が控える状態です(日足基準線、先行スパン下限)。

転換線を上抜けば買い、6月22日安値割れは売りで良いものの上下何れも値幅は限定的と見たほうが良いでしょう。その場合3月9日からの基本数値は重要なままとなります。
 

【図表3】
出所:筆者作成(2020年6月30日)

米ドル/円相場

【図表4】
出所:筆者作成(2020年6月30日)

さて前回、米ドル/円相場では6月22日、23日、あるいは6月25日を重視し6月25日以降、106.7円割れでは下げ幅が出る可能性が高いと述べました。

6月23日日足先行スパン割れとなったものの、終値では戻し、何とか踏みとどまった格好となります。

重要変化日は7月8日、7月10日まで基準線は動きませんが転換線は7月3日以降受動的に上昇し、7月8日には107.5円水準まで上昇することが想定されます。

いずれにせよ7月8日からどちらに動くかが大事となりますが、この変化日を前に106.7円を割るような動きがあれば、そのまま前回コメントが生きる形となります。

 

※本文ならびにチャートの時間軸は取引日で作成しています。