前回コメントでは9月の変化日を提示し、「9月9日から上昇できないようでは、(変化日)15日では下げ幅が出る可能性があります」と述べました。
実際の変動は、9月9日からの反発はなく、15日の変化日を待たずして14日先行スパン下限まで下げる結果となっています。
9月14日は5月6日安値から94日目、3月高値から7月安値までの下落日数94日に見合う変化日ですから、ここで一旦下げ止まりはあってよいものの、本日15日に反発がなければ、そのまま先行スパン下限割れとなってしまいます。
9月14日の下げ幅は必ずしも大きいものではありませんが、この下落によって日足均衡表が完全に悪化するかどうかは週足転換線を割り込んでしまっているだけに、注意する必要があります。
週足転換線105.852円以上の回復がなければ、目先の下げは重視せざるを得ません。
下げ三波動構成としては8月13日高値以降の高値を起点としたものも細かく多々ありますが、6月5日起点、8月13日高値までを第二波動とする下げ三波動構成の時間を重視します。
この三波動における最大時間が10月20日に経過することとなりますが、「この変化日まで7月安値を割らずに済むかどうか」が非常に大事となります。
反発力がないまま、少なくとも中間波動に一定時間留まることができなければ、相場の転換は難しいのです。これは均衡表を見ても明らかです。
米ドル/円の9月変動での懸念点は、月足均衡表にまだ達していないことです。
図は月足ですが、2019年先行スパン割れ、均衡表は完全に悪化していたものの、実線そのものは何とか均衡表に張り付く形で推移してきました。
9月変動では106.7円以上を戻せなければ、転換線に触れることが出来ません。
また、10月月足転換線は106.7円のまま受動的には動きませんが、11月106.455円まで下げてきます。
11月まで7月安値を割らずに済めば、12月転換線はようやく受動的に上昇することが出来ますが、転換線106.7円を戻せぬまま7月安値を割り込むようなら、均衡表の今後の上昇にも疑問が生じてきます。
遅行スパンが実線を割り込んだ以上、先行スパン下限までの下落は直感してよいだけに、下げるケースでは特に警戒すべきと言えるでしょう。
英ポンド/円も少し見ておきましょう。
前回コメントでは、「9月9日から反発がなければ目先の下落は当然優先される」と述べました。
9月8日コメント時から重視した9月9日までかなり下げていますが、下げ過程においては8月13日水準、7月31日水準のモミアイの範疇に含まれるものになっています。
9月1日高値は4月9日V値、6月22日N値水準であります。
4月9日V値達成は4月9日高値そのものが相場の中心であることを強く示唆するものとなります。
同様に6月22日N値達成は6月5日高値から6月22日安値までの第二波動そのものが相場の中心であることを示唆します。
6月5日から6月22日までの半値は4月9日水準になっていますので、変化日である9月9日以降の続落では当然4月9日水準までの下落は考えられるのです。
計算値の中では特にN、Vでの反動は上げるケースでも下げるケースでも大事にしてください。
さて、英ポンド/円相場は9月15日に135.409円の安値となっています。
3月安値からの上昇持続のためには、これ以上の下落は当然いけません。
6月5日からの下落日数12日に対し9月高値からの下落日数は11日、モミアイ起点を3月9日と置けば137日目の基本数値であります。
現在位置からの下落では遅行スパンに対する先行スパン下限134.549円が下支えとして位置していますが、ここまで下げてしまえば週足基準線、先行スパン割れとなってしまいます。
本日明日(9月15、16日)に反発できなければ、9月23日もしくは25日までの下落は確定的となります。
※本文ならびにチャートの時間軸は取引日で作成しています。