【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 26,156.10 △131.14 (6/23)
NASDAQ: 10,131.37 △74.89 (6/23)
1.概況
米国市場はアップル(AAPL)に加え、マイクロソフト(MSFT)やアマゾン・ドット・コム(AMZN)などが上場来高値を更新するなどハイテク株を中心に買いが続き続伸となりました。134ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に290ドル高まで上昇した後に81ドル高まで上げ幅を縮める場面もありましたが、その後持ち直すと一日を通して堅調に推移し結局131ドル高の26,156ドルで取引を終え続伸となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も74ポイント高の10,131ポイントと8日続伸となり前日に続いて史上最高値を更新しています。
2.経済指標等
6月の米製造業PMI速報値は49.6と前月から上昇しました。また、5月の米新築住宅販売件数は年率換算で前月比16.6%増の67万6000戸となりました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち一般消費財・サービスや情報技術、コミュニケーション・サービスなどの7業種が上げ、一般消費財・サービスは1%高となりました。一方で公益事業や不動産、生活必需品の3業種が下げ、公益事業は1%余り下落しました。資本財・サービスは変わらずとなりました。
4.個別銘柄動向
アップルがオンラインで開催した世界開発者会議で発表した新製品の評価が高く、目標株価の引き上げが相次いだことで2%以上上げ前日に続いて上場来高値を更新しました。ナイキ(NKE)も目標株価の引き上げが相次いだことで2%を超える上昇となっています。旅行予約サイトのトリップ・アドバイザー(TRIP)は月間のサイト利用者数が4月以降改善していると明らかにしたことで急伸し10%を上回る上昇となっています。
一方でマイクロン・テクノロジー(MU)が投資判断と目標株価の引き下げを受けて2%以上下落しました。アメリカン航空グループ(AAL)は公募増資による資金の調達額を増やすと発表したことで6%を超える下落となっています。
5.為替・金利等
長期金利は変わらずの0.71%となりました。ドル円は106円台半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような展開をみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)