【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 26,024.96 △153.50 (6/22)
NASDAQ: 10,056.48 △110.35 (6/22)
1.概況
米国市場はハイテク株への買いを支えに上昇し、ナスダック総合株価指数が史上最高値を更新しました。ダウ平均は6ドル安でスタートすると新型コロナウイルス感染再拡大を警戒して取引開始直後に203ドル安まで下落しましたが、持ち直すとしばらくは前日終値を挟んで揉み合う展開となりました。しかし、午後に入って買いが優勢になると取引終盤には188ドル高まで上昇する場面もありました。結局ダウ平均は153ドル高の26,024ドルと4日ぶりに反発して取引を終えています。
また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も110ポイント高の10,056ポイントと10,000ポイントの大台を回復し10日に付けた史上最高値(10,020ポイント)を更新し7日続伸となっています。
2.経済指標等
5月の米中古住宅販売件数は年率換算で前月比9.7%減の391万戸となり市場予想を下回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち7業種が上げ、情報技術が2%近く上昇したほか、公益事業と一般消費財・サービスも1%以上上げています。一方で金融やヘルスケアなどの4業種が下げました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではナイキ(NKE)が4%近く上げ上昇率トップとなりました。マイクロソフト(MSFT)とアップル(AAPL)も2%以上上げ上場来高値を更新しています。ダウ平均構成銘柄以外では動画配信のネットフリックス(NFLX)も3%余り上げ上場来高値を更新しました。また、決済サービス大手のスクエア(SQ)も目標株価の引き上げを受けて6%以上上げ上場来高値を更新しています。さらにギャップ(GPS)が目標株価と投資判断の引き上げを受けて8%を超える上昇となったほか、半導体のブロードコム(AVGO)も目標株価の引き上げを好感して3%を上回る上昇となっています。一方でアメリカン航空グループ(AAL)が公募増資などを発表したことで1株価値の希薄化を嫌気した売りで7%近く下げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.02%高い0.71%となりました。ドル円は106円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の22,500円を超えてどこまで上値を伸ばせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)