【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 27,572.44 △461.46 (6/8)
NASDAQ: 9,924.75 △110.66 (6/8)
1.概況
米国市場はニューヨーク市が営業規制を緩和したことなどもあり経済が早期に正常化するとの期待から続伸となり、ナスダック総合株価指数が史上最高値を更新しました。121ドル高でスタートしたダウ平均は300ドル高超まで上げ幅を広げた後も一日を通して堅調に推移すると引けにかけて一段高となり結局461ドル高の27,572ドルと高値圏で取引を終え6日続伸となっています。
また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も110ポイント高の9,924ポイントと続伸となり、2月19日に付けた史上最高値(9,817ポイント)をおよそ3カ月半ぶりに更新しています
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでもエネルギーが4%を超える上昇となったほか、公益事業と不動産も2%以上上げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄では航空機需要が回復するとの期待からボーイング(BA)が12%余り上げダウ平均を1銘柄で170ドル以上押上げました。また、ダウ(DOW)が4%以上上げ、ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)とアメリカン・エキスプレス(AXP)、エクソンモービル(XOM)も3%を超える上昇となっています。
ダウ平均構成銘柄以外では、中国での販売好調が伝わった電気自動車のテスラ(TSLA)が7%以上上げています。アマゾン・ドット・コム(AMZN)も目標株価の引き上げを受けて2%近く上昇しました。中国で代替肉の販売を始めることが明らかになったビヨンド・ミート(BYND)も急伸し22%近く上げています。一方で食事宅配のグラブハブ(GRUB)は配車サービスのウーバーテクノロジーズ(UBER)による買収が当局に承認されない見通しと伝わったことで5%安となっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.02%低い0.87%となりました。ドル円は円高に振れ108円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて堅調なスタートが予想されます。日経平均の25日移動平均線との乖離率が10%を超えるなかで一日を通して堅調さを維持できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)