2011年に入ってからも、中国のお酒の消費は依然として好調で、主要造酒メーカーの生産量と販売量は持続的拡大しています。まず、伝統的な中国のお酒である白酒を見ると、2011年第1四半期の生産量は前年同期比27.1%増の234万キロリットルでした。

上場会社の業績を見ると、例えば、中国本土B株上場の古井貢酒(200596)は第1四半期の純利益が前年同期比121%増の1.7億元であるとの予想を発表しています。同社は2011年に第3社割当増資を通して12.3億元を調達する計画があります。募集資金を生産容量の拡大、販売チャネルの構築及び広告宣伝に用いる計画です。この拡張計画が達成できた場合、今後3年間の業績の平均成長率は51%に達するとの予測もあります。

一方、中国のビール市場を見ると、2011年第1四半期の生産量は前年同期比7.8%増の915.5万キロリットルで、成長率は0.5ポイント上昇しました。ビール大手の青島ビール(0168)の第1四半期の販売量は前年同期比22 %増の150万キロリットルです。ただ、原材料価格上昇にともなうコスト拡大で、青島ビールは2011年2月から主要製品の価格を5~6%値上げしました。それによって、第2四半期の販売量の伸び率は減速すると予測されていますが、同社は2011年通期で、販売量を15%拡大させる計画です。ちなみに、中国の大手ビール会社には、青島ビールの他に、北京控股(0392)傘下の燕京ビール、中国食品(0506)傘下の華潤雪花ビールがあり、この3社が中国の三大ビールメーカーとなります。

また、ワイン市場の状況についてですが、2011年第1四半期の生産量は前年同期比25.7%増の24.9万キロリットルで、成長率は12.5ポイントも拡大。ワイン最大手の張裕(200869)の2011年第1四半期の決算によると、売上は前年同期比31.9%増の21億元、純利益は48.8%増の5.6億元と大幅増収増益となりました。張裕は製品の値上げを実施した他、製品構成を改善し、利益率の高い高級ワインの比率をさらに拡大させています。それによって、全体の粗利益率は3.3ポイント増の75%に改善。

そのうち、ワイン製品の粗利益率は3.6ポイント増の77.6%になり、中国食品(0506)傘下の長城ワインの粗利益率である60%、王朝酒業(0828)傘下の王朝ワインの50%を大きく上回っています。ちなみに、2011年も、輸入ワインの急拡大は依然として本土ワインメーカーにとって脅威です。しかし、張裕ワインはブランド育成の面で先行しており、優位性があるため、今後の販売量は年間20%増の安定成長を続けられるのではないかと考えます。