このレポートのまとめ
1. スクエアの決算は悪かった
2. リフトの決算は良かった
3. トゥイリオの決算は良かった
4. ペロトン・インタラクティブの決算は良かった
5. ウーバーの決算は悪かった
6. ロクの決算は良かった
■スクエア(SQ) 悪かった
修正EBITDAは900万ドルでした。前年同期は6,200万ドル、前期は1.19億ドルでした。修正EBITDAが急減した理由は1.09億ドルの貸倒引当金を取ったことによります。
スクエア・キャッシュ・アプリ売上高は+197%の5.28億ドル、粗利益は+115%の1.83億ドルでした。
GPVは+14%の257億ドルでした。前年同期は226億ドル、前期は286億ドルでした。
3月中旬から小売店が新型コロナウイルスの影響を受けはじめ、GPVは-39%で推移しています。3月最終週のGPVは-46%でした。
4月のトランザクション粗利益は-39%となりました。
■リフト(LYFT) 良かった
修正EBITDAは-8,500万ドルでした。修正EBITDAマージンは-9%でした。前年同期は-28%でした。
平均ライド数は+3%の2,121万回でした。ライダーあたりの売上高は+19%の45.06ドルとなりました。
営業キャッシュフローは-2.07億ドル(前年同期-8,483万ドル)でした。
コントリビューション・マージンは57%(前年同期50%)でした。
手元現金は27億ドルでした。
3月中旬からライド顧客が激減し4月は-75%を記録。現在は低い水準で安定しています。4月第2週がボトムとなり、以降は微増しています。しかしながら、現在でも前年比-70%となっています。
今後外出禁止令が解除されても、ライド数は戻らないでしょう。
4月5日の週と5月第1週の比較は次のとおり。
アトランタ +25%
シカゴ +35%
ヒューストン +29%
ニューオーリンズ +39%
ニューヨーク +22%
シアトル +25%
シェードライド、クーポンはともにOFFにしています。
同社は17%の従業員(1,300人)を解雇、300人を自宅待機にしました。また、3ヶ月の10%減給を実施しました。新規のドライバーは採用せず、既存ドライバーを優先しています。
同社のコストの3分の2は変動費であることから、コスト削減が進んでいます。
また、3億ドルの年間固定費圧縮を達成しました。
■トゥイリオ(TWLO) 良かった
ダラー・ベース・ネット・エクスパンション・レシオは143%でした。前年同期は142%、前期は125%でした。
トップ10顧客が総売上高に占める割合は15%でした。前年同期は14%、前期は14%でした。
海外売上比率は28%でした。
稼働顧客数は19万顧客でした。
営業キャッシュフローは1,553万ドル、前年同期は911万ドルの赤字でした。
第2四半期の一株利益(EPS)は予想-14セントに対して新ガイダンス-11セント~-8セントが、売上高は予想3.23億ドルに対して新ガイダンス3.65~3.7億ドルが提示されました。
航空会社やホテルの予約キャンセルに絡めて同社のソフトウェアの利用が激増。その後、沈静化しています。ライドシェアリングからの需要は激減した反面、レストランのデジタル注文は激増しました。教育、小売、遠隔医療のトゥイリオ採用が増えました。結果、全体としてのトゥイリオ利用量は増えています。
警報システム、リモート・エージェント・コンタクト・システムなどパンデミックに絡むソリューションのデベロッパー・コミュニティー活動が活発でした。
また、テレメディスン向けビデオなどの開発活動が増加しました。
■ペロトン・インタラクティブ(PTON) 良かった
グロスマージンは46.8%でした。
コネクテッド・フィットネス・マージンは45.3%でした。
コネクテッド・フィットネス・サブスクライバー数は88.6万人(前年同期45.7万人)と増加しています。
四半期ワークアウト数は4,415万回(前年同期1,799万回)でした。
サブスクライバー当たり月間ワークアウト数は17.7回(前年同期13.9回)でした。
第4四半期売上高は予想3.84億ドルに対し新ガイダンス5~5.2億ドルが提示されました。
■ウーバー(UBER) 悪かった
月次アクティブ・プラットフォーム・カスタマー数は+11%の1.03億人でした。
トリップ数は+7%の166万回でした。
グロス・ブッキングスは+8%の157.8億ドルでした。
GAAP売上高は+14%の35.43億ドル、修正ネット売上高は+18%の32.56億ドルでした。
修正EBITDAは赤字の6.12億ドルでした。
部門別ブッキングスは次のとおり。
ライド 108.7億ドル -5%
イーツ 46.8億ドル +52%
フレート 1.98億ドル +55%
アザー・ベッツ 2100万ドル
部門別売上高は次のとおり。
ライド 24.7億ドル +2%
イーツ 8.19億ドル +53%
フレート 1.99億ドル +57%
アザー・ベッツ 3,000万ドル +66%
地域別売上高は次のとおり。
米国・カナダ 21.4億ドル +13%
南米 4.97億ドル +10%
欧州中東アフリカ 5.52億ドル +13%
アジア太平洋 3.52億ドル +32%
■ロク(ROKU) 良かった
ストリーミング時間は+49%の132億時間でした。
APRUは+28%の24.35ドルでした。
プラットフォーム売上高は+73%の2.33億ドル、プレーヤー売上高は+22%の8,820万ドルでした。
プラットフォーム粗利益は+39%の1.31億ドル、グロスマージンは56.2%でした。
プレーヤー粗利益は+48%の1,050万ドル、グロスマージンは11.9%でした。
修正EBITDAは-1,630万ドル(前年同期1,000万ドル)でした。