【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 24,133.78  △358.51 (4/27)
NASDAQ: 8,730.16  △95.64 (4/27)

1.概況

米国市場はニューヨーク州のクオモ知事が経済活動を段階的に進め第1段階では建設業と製造業を再開させる方針を示したことで経済活動が近く再開するとの期待が高まり大幅続伸となりました。90ドル高でスタートしたダウ平均は昼前に320ドル高程度まで上げ幅を広げたあと一旦上値が伸び悩みましたが、取引終盤に一段高になると引け間際には432ドル高まで買われました。結局ダウ平均は358ドル高の24,133ドルで取引を終え4日続伸となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も95ポイント高の8,730ポイントと続伸となりました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでも金融と不動産が3%以上上昇しています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中24銘柄が上げました。そのなかでもウォルト・ディズニー(DIS)が5%近く上昇したほか、スリーエム(MMM)とJPモルガン・チェース(JPM)も4%を超える上昇となりました。ダウ(DOW)も4%近く上げたうえ、ゴールドマン・サックス(GS)とメルク(MRK)、シェブロン(CVX)も3%以上上げています。一方でプロクター・アンド・ギャンブル(PG)が1%余り下げています。

ダウ平均構成銘柄以外では、ツイッター(TWTR)が投資判断の引き上げを好感して4%以上上げています。電気自動車のテスラ(TSLA)も29日にも生産再開と伝わったことで10%高となっています。代替肉のビヨンド・ミート(BYND)は投資判断と目標株価の引き下げを受けて8%を超える下落となりました。

5.為替・金利等

長期金利は0.06%高い0.66%となりました。ドル円は107円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は昨日に大幅高となった後ということもあって小動きでのスタートが予想されます。こうしたなかで大幅高となった昨日の地合いを本日も維持できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)