東京の街は、正月休みのようです。ちゃんと機能しているのですが、そして人もいるのですが、静かです。いつまでこの状態が続くのか。日本は、人口百万人当たりの新型コロナウイルス原因の死亡者数がちょうど1名で、380人のスペイン、167人のイギリス、71人のアメリカ等に比べて桁違いに低く、生活文化、医療制度、BCGワクチン、何かしらの理由によって大きな優位を保っていますが、この厳しい時期を、協力し合ってなんとか乗り越えて、明るい社会に戻る日を待ちたいと思います。

一方で、資本市場は比較的元気です。株式市場は一旦大きく売られましたが、なんとか踏み留まって、元に戻ろう、少しでも戻ろうと、意志を持って、あたかも一旦滑り落ちた山をよじ登ろうとしているように見えます。もちろんこれは、各国の中央銀行が無制限に流動性を供給するとか、各国政府がGDPの10~20%規模の経済対策をする等によって演出された、人工的なマーケットの側面もあるでしょう。しかしそれだけでなく、私たちの意志が、鏡のようにマーケットに反映されて、マーケットによじ登ろうとする意志を与えているのでしょう。

人類は意志によって多くのことを乗り越えてきました。今回もきっとそうなると信じています。