先週の米株式市場は、イースターのため4日間の立ち会いでしたが、過去45年の中でもっとも上昇率の高い週となりました。セクターによってばらつきがありますが、全てのセクターで記録的な上昇をしました。一方債券市場に於いても、FED(連銀)が、「どんな債券でも買います!」と云う主旨の発表をしたからでしょう、金利スプレッドが強烈に縮小しました。アメリカ社会に於いては、新型コロナウイルス問題が未だ収束せず、直近3週間で実に1600万人の職が失われた訳ですが、そんなこともどこ吹く風、金融市場はめちゃくちゃ買われた訳です。
でもここからどうなるかは未だ分からないと云うべきでしょう。三大産油国による減産合意にも実現しました。あらゆる手を使って、新型コロナウイルスと云う目に見えないスナイパーとの闘いをしているように見えます。しかしこのスナイパーは手強い。このスナイパーの最大のテクニックは、人の不安を作り、煽り、拡げることです。未だ未だ政治や金融当局者とスナイパーの闘いは続くでしょう。しかし闘いの後に残るのは、膨大に膨らんだ各国のバランスシートと、マーケットに供給された大量の流動性です。その時に、株式投資に大きなチャンスが訪れる可能性は高いと思います。未だ様子を見る必要があると思います。未だ先ですが、スナイパー組織を確定し、世の中が前向きになるタイミングを、見極めたいですね。