米の中央銀行である米連邦準備理事会(FRB)が「無制限」の量的緩和をすると宣言したので、マーケットは一旦底を打ったように見えます。元来、社会に経済的問題が起きた時は、その問題の大きさを見切ってから、その問題を埋めるのに足りる流動性(資金)を中央銀行などが供給するものです。そうすると株式マーケットは底を打つ。それが今までの定石でした。GFC(世界金融危機=リーマンショック)の時もそうでした。

今回は、ウイルスという見えない問題で、確とした解決方法がない中で、しかし不安が不安を呼びマーケットが下がり続ける中で、FRBがいくら流動性を投入すると云っても砂に水を撒くような状況だったので、遂に問題の大きさを測定出来る前でもマーケットに底を打たせるために、「無制限」の流動性を供給すると宣言したのでしょう。国策に売りなし。少なくともその状況で空売りするのはあまりにも無謀なので、強烈なショートカバーが起きました。それが昨日今日のマーケットでしょう。

ただ、今の状況は、空売りは恐い、売るよりは買う方がリスクが低い、と云う極めてマーケット的なテクニカルな状況を作ってマーケットを上から引っ張るように不自然に安定化させようとしているので、買いたくて買っている状況ではまだないと思います。本腰を入れて買いたくなるのは、やはり新型コロナウイルス問題の解決が見えてきてからでしょう。コロナ関係は、ツイッターの方でつぶやいたりしています。BCG(ツベルクリン)がコロナに効くなんて云う話も?ツイッターの方も是非覗いてみてください!→ @okimatsumoto