過去2週間の平均値幅は7円前後に急拡大=米ドル/円

米ドル/円の昨年一年間の週間値幅は平均1.38円だった。要するに、米ドル/円は1週間で1円前後の値幅で動くのが基本だったわけだ。それを前提にしたら、よく「今週の予想レンジ」というものがあるが、今週なら110~111円といった感じにしないと現実にそぐわなかったのだろう。

ところが、最近にかけて週間値幅は急拡大した。先週は6.3円、先々週は7.3円。過去5週間の平均は4.8円だった。要するに、最近の米ドル/円は一週間で4~5円以上の値幅で動く状況が続いてきたわけだ。

さて、この状況が今週も続くなら、米ドル/円は上昇方向なら113円、下落方向なら108円割れがあってもおかしくないといった計算になる。少なくとも週間予想レンジは、米ドル高予想なら109~114円とか、逆に米ドル安予想なら107~112円といった感じにしないと最近の状況を踏まえたものとはいえない。

そうではなく、3円以下の予想レンジで考えるなら、別に「急に小動きに戻る理由」が必要になるだろう。