「終値-安値」に注目
9日の米ドル/円は一気に101円割れに迫る大暴落となった。世界的な株価大暴落、そして原油価格の暴落といった具合にリスクオフ要因が目白押しの中で、米ドル/円の下落リスクはまだまだ要注意だろう。
ただし、そういった中でも米ドル/円の下落ピッチが鈍化するとしたら、それはテクニカルな要因が手掛かりになるのではないか。
9日の米ドル/円の「終値-安値」は1.2円となった。こんなふうに「終値-安値」が1円以上といった具合に、終値にかけて比較的大きく戻す値動きとなったのは、昨年以降では6回あった。たとえば今年は1月8日と2月19日だったが、当面の底打ちや、大きな反発の始まりといったケースだった。
「リーマン・ショック級」とされる激しい値動きなど悲観的な材料ばかりが目立ち、さらなる株安・円高の懸念は強いが、その中で一息つくことがあるなら、その手掛かりはテクニカルな要因が目安になるのではないか。