NYダウ52週MA回復の意味

4日のNYダウは1,000ドル以上の大幅高となり、52週MA(移動平均線)の位置する2万7000ドルを回復した。経験的には、一時的な下落は52週MAを大きく、長く下回らない程度にとどまるので、このまま2万7000ドル以上での推移に戻るなら、記録的な大暴落ではあったが、あくまで一時的な下落に過ぎず、まだ上昇トレンドは続いている可能性が高くなる

さて、米ドル/円はこれまでも何度も述べてきたように、そんな米国株と高い相関関係が続いてきた。その意味では、米国株の下落が一時的に過ぎず、上昇トレンドが続いているなら、米ドル/円も下落は一時的で、上昇トレンドが続いている可能性が高まる。

ちなみに、今年に入ってからの米ドル/円は、上旬にサイクル・ボトムをつけ反発に転じるパターンが2ヶ月続いた。そしてその後は、3~4営業日程度といった具合にアッという間に110円まで戻るところとなった。

「2度あることは3度ある」となるか。その前に、ヘッジファンドなど投機筋の売買転換点とおおむね重なる120日MAが位置する109円を超えられるかがハードルにあるだろう。