東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は261円安の2万1082円と反落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、マザーズ指数なども総じて下落しました。
前日のダウ平均が史上最大の上げ幅を記録したことなどを受けて、日経平均は307円高の2万1651円と続伸して寄り付きました。まもなく375円高まで上昇して高値をつけた日経平均でしたが、買いが一巡すると一本調子で上げ幅を縮めて11時前にマイナスに転じました。やや持ち直して前場を11円高の2万1355円で終えた日経平均は、後場に入り再び下落に転じてじりじりと下げ幅を広げると、261円安の2万1082円で取引を終えて安値引けとなりました。東証1部の売買代金は3兆719億円と6日連続で3兆円を上回りました。
東証33業種は全て下落しました。中でも証券商品先物や倉庫運輸関連、水産・農林業などは2%超下落しました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄はほとんどが下落しました。ソニー(6758)が1%下落したほか、任天堂(7974)やトヨタ自動車(7203)、ファーストリテイリング(9983)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306)、東京エレクトロン(8035)、キヤノン(7751)が下落しました。一方で売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)やオリエンタルランド(4661)は上昇しました。
材料が出たところでは、2日にスピンオフ上場したカーブスホールディングス(7085)がストップ高水準となる14.7%高で取引を終えました。上場初日となった2日の終値が公開価格を下回っていたこともあり押し目買いが入りました。また、2日に公募増資と株式の売り出しの中止を発表したビーロット(3452)は12.9%上昇しました。不動産開発などを手掛ける同社は、2月に販売用不動産の取得やM&Aなどの資金調達を目的として140万株の新株発行と20万株の株式売り出しを公表していましたが、新型肺炎の感染拡大を受けて市場が不安定となっていることから中止することを発表しました。
一方で、エイチ・アイ・エス(9603)は9.2%下落しました。同社は2日の引け後に2020年10月期通期の業績予想の下方修正を発表しており、中でも純利益が赤字予想となったことなどが嫌気されました。

VIEW POINT: 明日への視点

ダウ平均が史上最大の上げ幅を記録したことで大きく上昇して始まった日経平均ですが、終わってみれば261円安で安値引けと弱さが目立つ結果となりました。日本を除くアジア市場は概ね堅調に推移しており、日本株の弱さが際立ちます。やはり新型肺炎の感染がどの程度まで拡大するのか、またそれが日本経済へどの程度影響するのか不透明な中では本格的な反発は起きにくいと考えられます。先日から当欄で記している通り、しばらくは2番底を探る一段安の動きに注意しておきたいところです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)