予想を下回るGDPで株売りはやや過剰反応
週初に発表された国内10~12月期GDPの結果は、株売りを誘いましたが、やや過剰反応のような気がします。
確かに、市場予想を大幅に下回る結果(前期比-1.6%:予想-0.9%、年率換算-6.3%:予想(年率)-3.9%)になったことでサプライズを感じましたが、あくまでも過去のデータ。新型肺炎の悪影響による景気押し下げへの懸念が不確実性を連想させますが、年末までのデータを今さらダラダラと悪材料視することはないと思います。
2月は週初に大きく下げても戻る相場が続いているため、今週も週後半に向けてはしっかりの動きではないでしょうか。
3月の米国市場に対して身構えてしまう
2月17日はプレジデント・デーで米国市場は休場でした。
プレジデント・デー明けのダウ平均の動きを直近数年間でみると、2019年は連休後に25日ごろまで上昇し、3月前半に向けて調整。2018年は連休後に26日ごろまで上昇し、3月後半に向けて調整。
2017年は連休後に3月1日ごろまで上昇し、4月中旬まで調整。2016年は連休後も比較的長く上昇が続きました。
2015年は連休後に3月2日ごろまで上昇したあと調整、といった具合に、連休後は短期的には堅調でも、3月は季節要因なのかどうか、軟調になるケースが多かったことがわかります。
アノマリーだけを信用するのもよくないですが、史上最高値更新が続いているだけに、3月の米国市場に対しては身構えてしまいます。
米国株も米経済指標に過剰反応しなければよいが…
日米ともに決算発表が一巡し、マクロの経済動向に焦点が移ります。
国内では12月機械受注、1月訪日外客数(2月19日)の発表があり、米国では2月NY連銀製造業景況指数(2月18日)、2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数、1月景気先行指数(2月20日)などが相場に影響を与えうると考えられます。
GDPの結果で日本株は過剰反応しましたが、米国株も自国の経済指標に過剰反応しなければよいのですが…。日本の悪い経済指標の結果には日本株の反応だけで済みますが、米国の場合は世界に影響を及ぼすため、3月に向けて米経済指標にはやはり注意したいところです。