新たな窓が2つも発生
今週も窓についての解説になります。それにしても、日経平均は取引開始時から窓をあけて始まることが多くなっているのがチャートを見ると分かります。
なぜなら、今回も新たに窓が2つも発生しているからです。
前回は「75日移動平均線に加え、下向きの5日移動平均線も下回ったままの状態が続いています。先ずはこの5日移動平均線を上回ると同時に維持し、75日移動平均線上を回復するタイミングを伺うというのが、注目ポイントになりそうです」と指摘しました。
2月5日に窓をあけて下向きの5日移動平均線と上向きの75日移動平均線の両方を一気に高値で上回ると、2月6日に再び窓をあけて終値でも25日移動平均線を上回って終える結果となりました。
また今週に入ってからも上向きに変化した5日移動平均線と25日移動平均線の両方をかろうじて上回っているのが分かります。
5日移動平均線上を維持できるかがカギ
ただ、今回発生した2つの窓は過去の値幅の範囲内であることから、コモンギャップであると考えられ、もち合いのなかで発生した窓になるため、株価の方向を決める窓にはならないと思われます。祝日明けの東京市場で、5日移動平均線上を維持できるかが注目ポイントになりそうです。
仮にこのまま5日移動平均線上を維持するようですと、今回発生した窓を埋めることなくもち合いが続いたり、高値に迫ったりすることが視野に入りそうです。
窓を埋めた場合はトレンド変化も
一方で、5日移動平均線上を維持できずに割り込むようですと、25日移動平均線、ひいては75日移動平均線も割り込んでしまうことが考えられ、今回発生した2つの窓を埋めることになるかもしれません。
そうしたなか、窓を埋めたあとに75日移動平均線上を回復できないようですと、これまでも解説してきましたように、トレンドが下向きに変化することも考えらえます。したがって、そのような場合には押し目買いは控えるか、下げ止まりのあとの反発を確認してから買うようにする必要があるのではないかと思われます。