【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 29297.64  △267.42 (1/16)
NASDAQ: 9357.13  △98.44 (1/16)

1.概況

昨日の米国市場は小売売上高が堅調だったことや好決算の発表を受け大きく上昇しました。101ドル高で始まったダウ平均は寄り付きが安値になると上げ幅を広げて堅調に推移しました。取引終盤に一段高となり一時は270ドル高まで上昇したダウ平均は結局267ドル高の29,297ドルと1日の高値近くで取引を終え史上最高値を更新しました。S&P500は27ポイント高の3,316ポイント、ナスダック総合指数は98ポイント高の9,357ポイントと上昇してそれぞれ史上最高値を更新しています。

2.経済指標等

12月の小売売上高は前月比0.3%増で市場予想と一致しました。自動車を除くコア指数は前月比0.7%増で市場予想を上回っています。また、全米小売協会が発表した2019年の年末商戦は前年同期比4.1%増と堅調でした。新規失業保険申請件数は20.4万件と前週から大きく減少(改善)しています。

3.業種別動向

S&P500業種別株価指数は全業種が上昇しました。中でも情報技術と資本財・サービスが1%以上上げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均を構成する30銘柄のうち26銘柄が上昇しました。中でもシスコシステムズ(CSCO)が2%以上上げたほか、ホームデポ(HD)やゴールドマンサックス(GS)も2%近く上げました。一方でメルク(MRK)、ファイザー(PFE)、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)、エクソンモービル(XOM)が下げています。

ダウ平均構成銘柄以外では、決算が市場予想を上回ったモルガン・スタンレー(MS)が7%近い大幅高となりました。また、台湾の半導体大手のTSMCが強気な業績見通しを示したことが好感され半導体株が買われ、クアルコム(QCOM)が2.4%高、マイクロン・テクノロジー(MU)が2.7%高などとなっています。

5.為替・金利等

長期金利は前日比0.02%高い1.80%となりました。ドル円はやや円安に振れ110円20銭近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高と円安を受け上昇スタートが予想されます。日経平均は24,000円の節目を回復しそうで、上げ幅をどの程度まで伸ばせるか注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)