東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は131円安の2万3934円と反落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数と主要指数は総じて下落しました。昨日の米国市場は主要指数が揃って史上最高値を更新しましたが、日経平均は利益確定売りが先行し42円安の2万4023円と小幅に反落して寄り付きました。日経平均は寄り付き後も下げ幅を広げると前場を86円安で終えました。日経平均は後場寄りから一段安になるとその後も軟調に推移し一時は146円安まで下落しました。結局日経平均は131円安と1日の安値圏で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆1718億円となりました。

東証33業種は証券商品先物、電気・ガス業、情報・通信業、食料品、小売業の5業種のみ上昇しました。一方で海運業や医薬品、機械、不動産業などの28業種が下げています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は下落した銘柄が多くなりました。任天堂(7974)が2%超下げたほか、三菱UFJ(8306)、トヨタ自動車(7203)、東京エレクトロン(8035)、ソニー(6758)、キーエンス(6861)、プレサンス(3254)がいずれも下落しました。中でも社長が業務上横領容疑で逮捕された不動産販売大手のプレサンスは昨日ストップ安となったことに続き本日も15%近い大幅安となっています。一方でソフトバンクグループ(9984)、日立(6501)、JT(2914)は上昇しました。

その他材料が出たところでは、オフィス用品のネット販売を手掛けるアスクル(2678)は昨日発表した第2四半期決算で9-11月期の営業利益が前年同期比74.5%増と好調だったことが評価され10%超の大幅高となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は反落し2万4000円の節目を割り込みました。ただマーケットが大きく崩れたような下げではなく利益確定売りの範疇と整理できるのではないでしょうか。明日はお昼ごろに日銀の金融政策決定会合が開催されます。明日の会合では金融政策の現状維持が予想されていますが消費税増税後に一部経済指標が大きく悪化していることに対し、黒田日銀総裁が記者会見でどのような認識を示すか注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)